100億円ばら撒きキャンペーン“PayPay祭り”の大いなる功罪

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LINE Payも“後出し”で20%還元サービスを開始

 SNSでは「全額キャッシュバックに当選!」と自慢する者も続出。伝説となった“PayPay祭り”に参加し、見事幸運をゲットした人たちの声を拾ってみよう。

「当選確率を上げるために、Yahoo!プレミアム会員に登録しました。少なくとも20%は還元されるわけなので、ずっと欲しかったNintendo Switchを購入してみたら、なんと全額キャッシュバックに当選。どうせ屋台のくじ引きみたいに本当は当たりなどないのだろう……なんて思っていたんですが、本当に当たるなんて。Yahoo!プレミアム会員の税込み月額498円の投資で3万円強が儲かるなんて、ラッキーとしかいいようがないです」(20代男性)

「もともとソフトバンクユーザーだったのですが、10万円程度のテレビを買ったら、なんと全額キャッシュバック。通信障害はホントに迷惑だったけど、今となってはまったく文句はないです(笑)。孫さんありがとう!」(30代女性)

 なかには、このような“不届き者も”。

「近所のファミマのレジ担当がかなりのおばあさんなんですけど、PayPayの使い方がわかってなかったようなんです。店舗に配布されていたと思しき説明書を見ながら処理してくれてたんですけど、帰宅後に自分のスマホで確認したら、何も決済されてなくて……。つまり、最初から10割引きだったんです。もっといっぱい買っておけばよかったと後悔しました(笑)」(40代女性)

 とまあ、まさに“PayPay狂想曲”の様相を呈していた今回のキャンペーン。これを総括して、「たった10日間、たった100億円でしたが、非常に意義のあるものでした」と語るのは、前出の新聞記者だ。

「日本経済の全体から眺めれば、確かに100億円という数字自体は大した額ではないでしょう。けれど、局所的にとはいえ、すさまじい勢いで経済が“回った”わけですからね。安倍首相も、消費増税を断行するなら、一方でこれぐらいのばら撒きは絶対にすべきですよ。

 12月13日に“PayPay祭り”が終わるや否や、翌14日からモバイル決済サービス『LINE Pay』で、支払額の20%をLINE Payの残高として還元する『Payトク』キャンペーンをスタート。還元額の上限が5000円と低く(PayPayは5万円まで)、また全額キャッシュバックもないが、それでも年末の12月31日まではこの20%還元が受けられる。『PayPay祭り』に乗りそびれた人にとっては、実にいいチャンスでしょうね。

 今後、モバイル決済によるこのようなキャンペーンは恒例行事になっていくと思います。その突破口を開いたのが、まさに今回の“PayPay祭り”であることは間違いない。実際、今回のキャンペーンはPayPayの知名度を劇的に上げることに成功し、19日に上場を控えるソフトバンクの評判を上げることにも成功しました。孫さんからすると100億円でこれだけの効果を上げられたわけですから、今回のキャンペーンはとても“安くついた”のではないでしょうか」

『世界の果てまでイッテQ!』のお祭り男シリーズでは「世界で一番盛り上がる祭り」を追い求めて宮川大輔が東奔西走している。しかし、世界の果てまで行かなくとも、本当に盛り上がる“祭り”はこんな身近にあったのだ……ということではないだろうか。

(文/藤原三星)

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