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有村架純は『中学聖日記』で変わった? 大コケからの巻き返しも「いつもの有村架純」

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有村架純のイメージ脱却とはならずも『中学聖日記』は好評に終わる

 では結局、『中学聖日記』の放送を終えた今、有村架純は“本格派女優”へと“転身”できたと言えるのだろうか?

 賛否両論の注目を浴びながらスタートした『中学聖日記』だったが、第1話は6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という低い数字を記録。序盤は原作漫画のストーリーをなぞる形だったが、話の展開が速く心理描写も甘かったためか第4話では5.4%まで減少した。一部メディアからは“有村架純の駄作”というフレーズも飛び出した。

 しかし黒岩が高校生に成長し、ドラマオリジナルの展開になって以降は、“中学生と教師の恋”という禁断要素も薄れ、「ドロドロ感が昼ドラっぽい」「徐々に切なくなってきた」などSNSでもポジティブな感想が目立つように。第9話では7.8パーセントを記録するまでに持ち返し、最終回は自己最高の9.6%で有終の美を飾った。

 一方、吉田羊などあらためて存在感を示した役者もいたものの、主演の有村架純に関しては「顔がかわいい」といった評価がほとんどであり、演技に関しては表情のバリエーションの少なさや、感情表現の乏しさを批評する声も多く出ていた。代表作『ひよっこ』では明るく元気なヒロインだったが、2016年放送の主演月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)や映画『ナラタージュ』などで演じた役柄は、影のあるおとなしい女性で聖にも重なる。

 『中学聖日記』で聖が10代の生徒と対峙したときにきちんと大人の女性に見えるかといえばそうではなく、年齢は大人だけれども未成熟な女性だった。ゆえに『中学聖日記』が有村の新境地開拓だったかとは言いがたい。

 しかし、今月12日公開の「モデルプレス」のインタビューで、クランクアップ後の心境を有村は、「ラストを迎えたときにこの4ヶ月聖としてもがいたり苦しんだりしてきて良かったと思える時間ですごく幸せでした」と、苦しかった撮影も糧になったと振り返っている。少なくとも彼女にとっては聖を演じたことが女優としての成長につながっているはず。20代の後半戦に果敢に挑み、足元を固めてほしい。

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