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女性誌「VERY」の企画に見る、働く母親”リーマム”の苦悩を編集部に聞いた

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Thinkstock/Photo by itakayuki

 女性ファッション誌「VERY」(光文社)1月号のある特集が、ネットで話題を呼んでいる。特集のタイトルは<『きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに言わないために今からできること>。

 この、一見冗長なタイトルは「VERY」の読者がパートナーから受けた発言がそのまま由来となっているという。「VERY」編集部の城田繭子さんに、企画の経緯を伺った。

 まずは、下記のエピソードを紹介したい。

 <春から下の子も小学生になるから「私もフルタイムで働きたい」と夫に提案しました。夫も「いいと思うよ!」と賛成してくれたのですが、次のひと言にカチン。「でもさ、家事・育児と仕事の両立は大変だよ。家のこと、ちゃんとできるならいいよ」。夫に、負担が増えるのはごめんだと先に釘を刺された気がして、共働きに最初から暗雲が立ち込めました。>

 これは、7歳と8歳の子を持つ「VERY」読者の実体験だという。

 「常日頃から読者さんとお会いして、誌面づくりの参考にさせていただいているのですが、そのなかで皆さんの日々の悩みを聞かせていただく機会があります。ここ数年間で、皆さんが抱えている悩みが変化していていることを感じていました」

 こう話すのは、今回の企画を提案した城田繭子さんだ。

 「とくに、夫への不満や要望の内容が変わってきていることは、いつも肌で感じていました」(城田さん)

 たとえば下記エピソードも、実際に寄せられた読者の実体験だ。

 <保育園にお迎えに行った後、疲れていたので出来合いのお惣菜を調達して帰宅。ご飯は炊いたし、お味噌汁も手作りしました。そこへ帰宅した夫が、食卓を見て「え、買ってきたの?今日、ご飯作れなかったの?」と嫌そうな顔。私だって朝から働いているのに、少しラクすることも許さないの?と腹が立ちました。共働きなんだから、料理担当は妻だということが当然だと思うな!>

 <長らく専業主婦だったのですが、昔から温めていた夢を実現させたくて起業。普段は突発的な子どもの用事には、自営業の私が時間を融通して対応していましたが、ある忙しい朝、夫に子どもの簡単な支度をいくつかお願いしました。すると、夫が「なんか共働きみたいだよね」と面白くなさそう。え、共働き”みたい”? 今までの私の仕事は、仕事として認めてくれていなかったの……?>

 子育てをしながら働くママ、一度は家庭に入ったものの再び外で働こうとするママ……事情はさまざまだが、家庭と仕事の両立に悩み、またパートナーの不用意な発言にショックを受けたという声は多い。

 「数年前であれば、”おうちのことはママ”という合意のもとに家庭を回している読者さんも多かったので、こうした意見はあまり見られませんでした。時代が変化していることは、弊誌の読者さんを見ていても明らかです」(城田さん)

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