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安藤サクラを公然と“ブス”扱い? 美醜ジャッジとブス罵倒の問題点

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安藤サクラインスタグラムより

 今月17日、『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演したマツコデラックスは、女優の安藤サクラが“ブスを武器にしている”という報道に「凄く失礼な記事」「安藤さんをブスと思ったことはない」と苦言を呈した。

 マツコが“失礼な記事”と言い切った記事は、安藤サクラを演技派女優とホメながらも、2016年に放送されたドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)で演じた “ブス”と連呼される女性役が好評だったことから、安藤は “ブス”を武器した女優であるといった内容だった。

 安藤サクラの武器は、“ブス”ではなく演技力だろう。安藤は “ブス”と言われる役を見事に演じきっただけのことである。また、『ゆとりですがなにか』が放送されていた当時、安藤が“ブス”と連呼される演出に対して視聴者からは、「安藤サクラはブスじゃない」「普段の安藤サクラは内側からも美しさが出ている」など、外見・内面の両方で安藤サクラは美しいと反論する意見も少なくなかった。

 “ブス”という言葉は取り扱い注意だ。その根底にルッキズムがあるからである。人を容姿で値踏みし、差別的な扱いをすることが「当たり前」に許される時代はもう終わった。軽々しく名指しで安藤サクラを「ブス」扱いしたことに、マツコはじめ不快感を示すネットユーザーが多いことは自然な流れだろう。

へきトラハウスは「ブス判定動画」で炎上

 「ブス」というワードは今年10月にも物議を醸した。過激派ユーチューバーと言われるへきトラハウスが、自身のチャンネルに「第2回 振り返りブスババ抜きゲーム!!!」と題した動画を投稿。この動画は、道を歩く女性の後姿だけで「美人かブスか」を見抜き、振り返らせて正解かを判断するというものであった。

 この動画には、「容姿だけで人を判断することは失礼」「女性は怖かっただろう」といった批判コメントが多くついた。しかし、へきトラハウスのメンバーはコメント欄に「討論している平和ボケしたブスは今すぐブラウザバックして『オオカミくんには騙されない(AbemaTVの恋愛ドキュメンタリー番組)』でも観てブスという現実から出来るだけ長い時間目を背けていてください」と謝罪とは真逆の文章を投下し、炎上状態となった。

 その後、この問題が朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)で取り上げられると、へきトラハウスは問題の動画を削除し、新に投稿した動画「ブスがブスにブスって言ってなにが悪い」の中で釈明、「許可を得ずに動画を撮影した人もいた」ことは謝罪した。

 しかし動画タイトルからもわかるように、本人たちにとっては一部の出演者に許可を取っていなかったことだけが問題であり、肝心な動画の内容は問題ないと考えているのだろう。何がどうして問題視されているのか、せめて知ろうとしてほしい。

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