PayPay「100億円あげちゃうキャンペーン」は、100億円でCMを作るより価値があった?

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100億円あげちゃうキャンペーンは一度しか使えない“ワイルドカード”

 結果的には10日間での終了となってしまったが、もともと今回のキャンペーンは3月末までの約4カ月間開催される予定のものだった。自分も“祭り”に参加しよう……と思ったら、その前に終了してしまい、悔しい思いをした方もいるのではないだろうか。

 PayPayは今後さまざまなキャンペーンを打ち出していくと公言しており、ライバルの「LINE Pay」も、2018年12月14日から31日にかけて20%キャッシュバックキャンペーンを行っている。ユーザーからしてみれば、これを契機にあらゆる電子決済サービスでキャッシュバックキャンペーンが行われれば嬉しいことこのうえないが……しかし、「もはやサービス側にはそれほど旨味がない」と鷹野氏は語る。

 「今回のキャンペーンがこれだけの盛り上がりを見せ、メディアもこぞって取り上げたのは、やはり規模の大きさと前代未聞の内容だったからという部分が大きいです。単純に弱腰な二番煎じのキャンペーンを打ち出しても、ここまでの成果やインパクトは残せないでしょう。

 そしてそれは、PayPay自身にも言えることです。第2弾キャンペーンを行うにしても、なんらかのひねりや別の切り口を加えなければ、今回ほどのインパクトは残せません。それに、こういった奇をてらったアクションを何度もやっていると、今度はブランドの信用が疑われるようになります。むしろ今後はオーソドックスなテレビCMなどを展開していくことで、揺り戻しをしたほうがいいかもしれませんね。そして、一般的な新規の利用者を獲得し、PayPayの裾野を広げていく戦略をとることが有効でしょう。

 いずれにせよ、今回のような“お祭り騒ぎ”は、たった1度しか使えないワイルドカードのようなものだった、ということです」(同)

 「100億円あげちゃうキャンペーン」はあっという間に終了してしまったが、PayPayにとってはこれからが正念場ということだ。大きな宣伝利益をもたらした今回のキャンペーンではあるが、「利用した覚えのない請求がクレジットカードに来た」などの不正利用が問題となり、ユーザーの信頼度を著しく損なってしまったというキズも残った。

 電子決済に対しては未だに保守的な風潮が残る日本で、PayPayは今後どのようにサービスを拡大していくのだろうか。……願わくば、またユーザーに旨みのあるキャンペーンを行ってほしいものだが。

(文=スギヤマ/A4studio)

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