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「インスタ映え」写真をアップするのは“承認欲求”が理由ではない?

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Thinkstock/Photo by gpointstudio

 「インスタ映え」が2017年度の流行語大賞を受賞してから、すでに1年―――いまだにそのブームは続いているようだ。

 12月放送の『モーニングショー』(テレビ朝日系)は、東京・新大久保で韓国グルメ「チーズドッグ(ホットク)」のポイ捨てが多発しており、近隣住民が迷惑している実態を報じた。ホットクは、色とりどりのチーズがびょーんと伸びる様子が「SNSで映える」と、若者に人気を集めているものだ。

 さらに、12月12日付の産経新聞は、兵庫県神戸市内「神戸ルミナリエ」のイルミネーション試験点灯日において、多数の来場客が地面に水を撒き散らす迷惑行為があったことを伝えた。イルミネーションを水面に反射させ、「SNS映え」する写真を撮影するためという。「神戸ルミナリエ」は阪神淡路大震災の犠牲者追悼を本来の目的としているため、趣旨を履き違えた迷惑行為には世間の批判が相次いだ。

 一部のユーザーに見られる、「SNS映え」のための度を越した撮影行為は、批判されるようになって久しい。旅先の記念撮影や、美味しいものを食べて写真を撮る行為自体は決して悪いことではないが、他者の迷惑を省みられないほど夢中になってしまうのは、やはり、いかがなものか。気になるのは、なぜ人は、SNSのための写真撮影に、こうも執心するのか―――ということだ。

 ITジャーナリストの高橋暁子氏は、著書『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)にて、アメリカの心理学者のアブラハム・マズローが「自己実現理論」で提唱した“承認欲求(周囲の人から認められたい欲求)”が、 SNSを利用する主な原因だと分析しており、<本来は、自分自身と、身近にいる家族や友人などの大切な人が、彼らを肯定できればそれで済んだ。ところが、彼らは不特定多数に認められることを求めるようになってしまったのだ>と指摘している。

 SNSの発達によって不特定多数の人と関わることができるようになったため、周りの集団だけでなく、より多くの人からの承認を獲得したくなったということだろうか。

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