
米津玄師Instagramより
12月26日、米津玄師が『第69回NHK紅白歌合戦』へ出演することを所属レコード会社が発表した。故郷の徳島から生中継を行い、大ヒット曲『Lemon』の歌声を大晦日のお茶の間に届ける。
米津玄師はかねてより若い世代を中心に人気を集めていたが、今年は1月期TBSドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌『Lemon』が大ヒット。ミュージックビデオの再生回数は2億回を超え、「オリコン年間デジタルランキング」のシングル部門1位を獲得。今年いちばんの大ヒット曲だ。
ちなみに11月に発売されたシングル『Flamingo』もMV公開からわずか2日間で360万回再生を記録し絶好調。さらに12月18日には、米シンガーThe Weekndの来日公演にスペシャルゲストとして登場し、共演を果たしたばかりだ。もはや米津の勢いは止まらない。
もちろん、紅白への出場も待望されていたが、11月14日にNHKが発表した紅白出場者一覧の中に、米津玄師の名はなかった。期待値が高かっただけに、その不在は際立っていた。
ところが一転、放送直前になって米津が急きょ出場を決定したのは、いったいどんな事情があるのか――「週刊女性」web版に26日付で配信された記事では、そのいきさつを伝えている。NHKはかねてより熱心に紅白出場を打診しており、11月に出場歌手が出揃った後も“特別枠”として水面下で粘り強く交渉を続けていたそうだ。最後の切り札として、“故郷・徳島からの生中継”を提案し、オファーに成功したという。
また、米津が出場を決心した理由には、昨年12月に他界した祖父への思いがある。このとき製作中だった『Lemon』は祖父への“鎮魂歌”という意味合いを帯び、米津にとっても特別な楽曲という。
米津玄師がテレビ生出演でパフォーマンスを行うのはこの紅白が初めてとなる。
米津玄師は「人に見られることがあんまり好きじゃない」
米津玄師はこれまで、メディアへの出演を極端に控えてきた。このことは米津にミステリアスなイメージをもたらしているが、その真意についてはおりに触れ本人の口から語られている。
2015年には、あるファンからTwitter上で<テレビに出ないのは、何か理由があるのですか?>と質問され、米津は<テレビ側が呼んでくれたら、あと自分が必要だと感じたら出るよ。出ないと決めてるわけじゃない>と答えていた。
また、2016年に『ZIP!』(日本テレビ系)でテレビ初インタビューに応じた際に、メディアと距離を置く理由を問われたところ、米津は「人に見られることがあんまり好きじゃなくて」「(メディア出演を)やらなくて済むんであれば、やりたくないですね」と率直にコメントしていた。
米津玄師は学生時代から家に引きこもりがちで、ひとりで楽曲製作に没頭していたという。人気者になったからとて、楽曲の外ではいらぬ主張をせず、わずらわしいノイズを厭うのは自然なことなのだろう。
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