ジャニーズ事務所からの「圧力」を覆したDA PUMPの偉業はジャニーズ支配の男性アイドルシーンを変えるか?

【この記事のキーワード】

 これが歴史的な邂逅であるとしてインターネット上で大きな話題となった。というのも、DA PUMPは“ジャニーズ事務所の圧力によって『ミュージックステーション』から干されていたボーイズグループ”の代表格だからだ。

 DA PUMPがデビューしたのは1997年のこと。安室奈美恵やSPEEDやMAXなど沖縄アクターズスクール系アーティストのブームもあって瞬く間にブレイク。1997年10月にリリースされた2ndシングル「Love Is The Final Liberty」で早くもオリコントップ10入りを果たした。

 そんな時期に事件は起こる。1997年11月14日放送回でDA PUMPはKinki Kidsと共演する予定だったのだが、放送当日にKinki Kidsの姿はなかった。これは、DA PUMPの勢いに脅威を感じたジャニーズ事務所による“恫喝”のボイコットであると言われている。

 これ以降、DA PUMPは『ミュージックステーション』に出演していない。だから、2000年リリースの「if…」が2018年の出演で『ミュージックステーション』初披露となったのである。

 ジャニーズ事務所がボーイズグループの市場を独占できてきた背景には、こうした非ジャニーズ系への圧力が機能していたという側面も大きい。

 同じように、『ミュージックステーション』への出演がなく圧力を受けているとされてきたアーティストには、w-inds.、Lead、元Folderの三浦大知といったライジングプロダクション所属タレントの名前がよくあがる。

 DA PUMPの件から時が経ち、ジャニーズ系とは若干畑違いのLDH所属グループであったり、東方神起やBIGBANGなどK-POPのボーイズグループが『ミュージックステーション』に出演してきた。三浦大知が2016年5月6日放送回に初出演した際も驚きの声が上がったが、徐々にジャニーズ事務所による圧力は薄れてきているのかもしれない。

 しかし、w-inds.、Leadの他にも、超特急、BOYS AND MEN、Da-iCE、DISH//といったボーイズグループは、人気的には出られてもおかしくないが、いまなお『ミュージックステーション』に出演していない(w-inds.に関しては橘慶太がソロで出演したことはある)。

 一度壁を突き崩したDA PUMPは現在『ミュージックステーション』の常連出演者となりつつあるようで、12月21日放送の特番『MUSIC STATION SUPER LIVE 2018』にも出演。21時台に「U.S.A.」を、22時台に「Feelin’ GOOD-It’s PARADISE-」をパフォーマンスした。

 2018年にDA PUMPが成し遂げた偉業は、ただ単に「かつて人気だったボーイズグループが再ブレイクした」ということ以上の意味をもつ。

 これから先、DA PUMP の後を追うように、ジャニーズ事務所以外からデビューしたボーイズグループが『ミュージックステーション』に出演できるようになり、日本の男性アイドル文化を大きく変えることになるのかもしれない。

(倉野尾 実)

1 2

「ジャニーズ事務所からの「圧力」を覆したDA PUMPの偉業はジャニーズ支配の男性アイドルシーンを変えるか?」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。