サザン桑田佳祐が「政治風刺はやめない」宣言 『紅白』でも安倍批判で物議

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サザンオールスターズOfficial Siteより

 本日放送される『第69回NHK紅白歌合戦』。当初は「目玉不足」が叫ばれていたが、「特別枠」により、米津玄師やサザンオールスターズなどの出演が次々と決まっていき、平成最後の『紅白歌合戦』にふさわしい華やかさが出てきた。

 今回の『紅白歌合戦』の最後を締めるのはサザンオールスターズ。大トリの嵐の後に登場し、「勝手にシンドバッド」「希望の轍」の2曲を歌う予定だ。

 サザンオールスターズの『紅白歌合戦』への出演は2014年以来4年ぶり5回目だが、大晦日恒例のカウントダウンコンサートからの中継である場合が多かった。しかし、今回はNHKホールでの歌唱となる。『紅白歌合戦』でサザンオールスターズがNHKホールのステージに立つのは、なんと1983年以来35年ぶりとなるという。

サザンオールスターズが前回の『紅白』出場時に起こした大騒動

 先に述べた通り、サザンオールスターズの『紅白歌合戦』出場は2014年以来だが、4年前の出場時に大騒動を起こしている。

 この年にサザンが歌ったのは、2013年リリースのシングル「ピースとハイライト」。

 この曲には、<教科書は現代史を/やる前に時間切れ/そこが一番知りたいのに/何でそうなっちゃうの?>、<歴史を照らし合わせて/助け合えたらいいじゃない/硬い拳を振り上げても/心開かない>、<都合のいい大義名分(かいしゃく)で/争いを仕掛けて/裸の王様が牛耳る世は…狂気(Insane)/20世紀で懲りたはずでしょう?/燻る火種が燃え上がるだけ>といった歌詞が含まれており、安倍政権下における日本社会の右傾化や歴史修正主義の広がりを風刺した曲としてリリース当初から話題となっていた。

 そういった風刺はミュージックビデオでより露骨に描かれており、習近平国家主席とオバマ大統領(当時)、朴槿恵大統領(当時)と安倍首相、それぞれのお面を被った人物が取っ組み合いのケンカをしているのを、戦隊ヒーローに扮したサザンのメンバーが仲裁し、最後には国のリーダー同士が握手をするというシーンがある。

 問題となった2014年の『紅白歌合戦』にサザンは、横浜アリーナで行われていたカウントダウンコンサートからの中継というかたちで登場。

 その際、桑田佳祐はチョビ髭をつけて登場した。歴史修正主義や、東アジアの緊張を煽ろうとする安倍政権やその支持者を批判した歌詞ともあいまって、ネトウヨ層が激怒。放送直後から大炎上した。

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