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サザン桑田佳祐が「政治風刺はやめない」宣言 『紅白』でも安倍批判で物議

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 1月15日には公式ホームページ上で<世の中に起きている様々な問題を憂慮し、平和を願う純粋な気持ちを込めました><つけ髭は、お客様に楽しんで頂ければという意図であり、他意は全くございません><ライブの内容に関しまして、特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった意図は全くございません>と、ライブの演出について説明したうえで、<不快な思いをされた方もいらっしゃいました。深く反省すると共に、ここに謹んでお詫び申し上げます>と謝罪した。

 音楽に政治的主張を込めることには何の問題もない。たとえ、<特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった意図>があったとしても、表現の内容について批評されることはあったとしても、「風刺的な表現で権力を揶揄した」ということ自体を批判される謂れはない。

桑田佳祐が政治風刺をやめることはない

 そんなことは桑田自身が一番よくわかっているようだ。サザンは2018年でデビュー40周年の節目を迎えたが、「文藝春秋」(文藝春秋)2018年10月号のインタビューのなかで、<六十歳を過ぎたシンガーソングライターとしては、世の中のタブーめいたことを、むしろ積極的に扱っていきたいとも思います>と宣言。

 さらに、<政治のゴタゴタなんかも含めて、そういうことを言い募ったりすると、ましてや表現の中に織り込んだりすれば、「なんかちょっと変わってるね」「そういうの、あんまり面白くないからさ」と言われがちですが、そうやって未解決のものを積み上げてきてしまったことが、日本の最も弱い部分になってしまっているのでは?>とも語り、「音楽に政治をもちこむな」などという論調が支配的になってしまっている状況自体が、音楽などのアートの分野のみならず多くの場所で問題を引き起こす元凶となっていると語ったうえで、このように断言していた。

<歌を通してうまく風刺できたらいい。大衆とともにあるポップスというものは、本来それくらい突っ込んだ表現をしなければつまらないものだし、きつい風刺をさらりとできるくらい、常に自由でなくちゃいけません>

 今年の『紅白歌合戦』では何が起きるだろうか。「勝手にシンドバッド」のお祭り騒ぎのなかでサラリと毒のある演出を混ぜ込んでくる可能性は十分にある。

 平成最後の『紅白歌合戦』の、本当に最後に出演する歌手だからこそ、次の世代に何かをつなげるものを提示する必要がある。サザンの気骨あるパフォーマンスに期待したい。

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