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今までにない大河『いだてん』は、『あまちゃん』の大ヒットを超えるか

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『いだてん』は「面白いことやりましょう」から始まった

 さて、歌舞伎役者・中村勘九郎と、宮藤官九郎作品ではお馴染みの阿部サダヲが交互に主演を務める『いだてん』。ドラマの舞台は1964年に東京オリンピックが開催されるまでの約半世紀で、中村が日本で初めてオリンピックに参加したマラソン選手・金栗四三役、阿部がコーチとして日本水泳の礎を築いた後、東京オリンピックの実現を目指す政治記者・田畑政治役を演じる。

 大河ドラマで近現代史が描かれるのは、1986年放送の『いのち』以来33年ぶりであり、主演がリレー方式という展開も珍しいな設定である。しかし、『いだてん』の始まりは至ってラフだったよう。2018年12月17日公開の「MANTANWEB」のインタビューで宮藤は、『いだてん』の製作が決まった経緯について以下のように語っている。

<「面白いことやりましょう」と始まって、なんとなく「これ大河になりますかね?」という話になり、「大河になるのかこれは、今までみた大河ドラマでこんなのないですよね」という話をしていて。でも、なるらしい……と>

 また宮藤は、意気込みは「あまりない」、現在の心境は「怒られないようにどう1年間やり過ごそうか」など、コメディ作品の脚本を得意とする宮藤らしい返答をしている。

 2018年に放送された大河ドラマ『西郷どん』の全話平均視聴率は約12・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、歴代大河ドラマの視聴率ワースト3位という結果に終わっている。また、2017年放送の『おんな城主 直虎』も“ラブストーリー感が強すぎる”といった理由から苦戦。もちろん数字がすべてではなく、どの作品も固定ファンがつき、出演者も演出も高く評価する声はあるが、ここ数年間、大河ドラマはヒットといえる作品が出ていない。2019年、宮藤官九郎脚本の『いだてん』はどのような評価につながるだろうか。まず初回の“つかみ”に期待したい。

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