インフルエンザ「A型」「B型」「C型」の違いとは?

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インフルエンザと風邪(普通感冒)の違いは何?

 インフルエンザにかかると、39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、腰痛などの強い全身症状が起き、のどの痛み、鼻汁の症状が加わる。気管支炎、肺炎、脳症などを併発することもあり、重症化するのがインフルエンザの恐ろしさだ。

 一方風邪は、主にくしゃみ、鼻汁、鼻閉など、上気道の症状が顕著で発熱などの軽い全身症状になる。風邪の正式名称は「かぜ症候群」で、原因となるのはやはり大半がウイルスだ。代表的なものは、ライノウイルス、コロナウィルス、パラインフルエンザウィルス、インフルエンザウイルス、アデノウィルスなどがある。つまり感染力が非常に強いインフルエンザウイルスの感染によって起こる症状が、インフルエンザと呼ばれているに過ぎない。

 またインフルエンザは、短期間に小児から高齢者まで世代を問わずおびただしい人たちに感染し、65歳以上の高齢者の死亡率が高いのも、風邪との大きな違いだ。

鳥類から人間に感染する新型ウイルスの脅威

 もう少しインフルエンザの感染力を見てみよう。

 インフルエンザウイルスは、A型の表面にHA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ酵素)の2種類の突起がある。人に感染するインフルエンザウイルスのHAは3種類(H1、H2、H3)、NAは2種類(N1、N2)が知られ、先述のようにA型香港は「H3N 2」、A型ソ連は「H1N 1」というように表記する。

 インフルエンザはヒトだけでなく、鳥類や豚にも感染する。基本的に鳥類のウイルスは人間にうつらないとされていたが、2013年1月、香港で発生した新型ウイルス(H5N1)は鳥類から人にうつった稀なケースであった。ただ、遺伝子の型が鳥類の型だったので、パンデミック(世界的大流行)が避けられたのは幸いだった。

 豚には人間と鳥類両方のウイルスがうつる。豚が人間と鳥類のウイルスに感染し、豚の体内で人間と鳥類のウイルスの遺伝子の一部が置き換わる(交雑する)と、人間にも感染する新型ウイルスが発生する。

 感染力が強いインフルエンザは自らの宿主を求めて変異を遂げながら、虎視眈々とパンデミックを狙っている。

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