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今年も1年、発言小町は安定した盛り上がりを見せ、ウォッチャーとしておおいに楽しませていただいた。なぜかここ数年、「海外住みのトピ主の元へ非常識な昔の友人が泊めてと頼んできた」系のトピが少ないが、色々あるのだろう。
1年間本連載で紹介したトピ群のうち、記事配信後もトピ主レスが書き込まれて進展を見せているものがいくつかあるので、1年を振り返る代わりに、そちらを紹介したい。
義母の介護と夫の浮気
今年2月に紹介したトピ。トピ主はアラフィフの専業主婦。元々は介護ヘルパーの仕事をしていたが、近居の義母が要介護になり認知症も出てきたため、仕事を辞めてお世話をしている。義父はすでに他界しており、義母は週2回のデイサービスに通っている。しかし本人はデイサービス通いをかなり拒否するため、毎回送迎の車に乗せるまでが一苦労。夫は仕事に邁進しているが「夫は家族を養う為に毎日遅くまで仕事を頑張り休日出勤までしているからと思い愚痴は言わないようにしていました」と綴る。ところが、夫の残業や休日出勤が実は“不倫”だと知ってしまった……。しかも突然夫から離婚届を突きつけられ、不倫相手が妊娠していることも判明した。夫は恋愛ボケしてしまっているらしく、トピ主にこんなことを告げるのだった。
「お前が母の所に住んで母の世話をしてくれれば全て解決だ。母の通帳は預ける。デイも使わなければお金も残るだろう。必要経費(義母のオムツや食費、病院代)を引いた額をお前の給料にすればいい。家賃もいらないんだからそれで充分だろう」
この言動にトピ主も呆れ果て離婚を決意した……。
義母の介護丸投げで不倫、「離婚しても介護しろ」と要求する夫に妻が下した決断
生きていると、なぜ自分がこんな目に……と思わず運命を呪うような出来事に遭遇することがある。こんなに頑張っているのになぜ……と、悪い夢だと思いた…
さて、その後だが、トピ主レスがいくつか書き込まれていた。トピ主は離婚の話し合い当時、押さえていた仮住まいに引っ越し仕事を始めていたが、「今の仕事は肉体的にはきついですがやりがいはあり、お給料もこの年齢にしてはもったいないくらいの額、そして何より嬉しいのが先輩(年上の方、年下の方両方います。)が皆さん親切」だそうで、新生活は順調なようだ。
「幸いなことに住まわせて頂いている所はきれいで個室ですが家賃はただ同然。お客様の後、仕事終了後の遅い時間ですが広いお風呂にゆっくり入れ至福の時間。毒親から逃げるために早くから働き、義母の介護で鍛えられているので体力には自信があります。そう思うと私をいろいろな意味で強くさせてくれた親と元夫に感謝すべきかもですね」
波乱の時を過ごしたが、結果オーライというべきか。また、トピ主を心配し、トピの盛り上がりも落ち着いた頃にコメントを寄せていた方への返信としてこんなことが書き込まれていた。
「私も若い頃には義母にきついことを言われて悲しい思いをしたことが何度もあります。その後要介護になり心は幼子のようになった義母。「かわいそう」と思うことはあっても「いとおしい。」という感情になったことは1度もなかったからです。今冷静になって考えると「かわいそう」と思うことによって今では立場が逆転した義母に対して優越感を持ったのかも知れません。「お母さん」と言われ頼られても「夫の母」としか思えず「自分の親と同じ」には最後まで思えませんでした。毒親だった実親に比べたらましくらいの感情です。
お世話をしてあげたいと思える可愛い高齢者になりたいと私も思います。ほとんどの人は皆お世話される側になるのですから。お互い頑張りましょうね」
離婚時の夫の態度や言い分にはただただ驚き呆れもしたが、こんなふうに振り返ることができるようになったのかと、ちょっとホッとするトピ主レスだった。