ガストから名物ハンバーグが消え、ついにあのミラノ風ドリアも……!? 深刻なファミレスの人手不足・人件費問題

【この記事のキーワード】

 「現時点でも人員配置の見直しやオペレーションの見直しはかなり進められており、さらに人員を減らすという施策は難しく、正直、現状がギリギリでしょう。これ以上人を減らすと、何かしらの問題が発生する可能性も大きいはずです。外国人スタッフを多く採用すればいいと考える方もいるかもしれませんが、滞在ビザの種類によって就労時間の制約などもあるので、すぐに人手不足が解決するわけでもありません。

 ただ、企業側も指を咥えて見ているだけではありません。すかいらーくグループでは“採用”という入り口だけでなく、“定着”してもらうための定着支援にも力を注いでいます。例えば、2018年2月には『Teach Me Biz』というクラウド型マニュアル作成ツールを導入し、マニュアルをタブレットで見られるようにするなど、若い世代に馴染みやすいようにと企業努力を重ねています。『Teach Me Biz』導入は、店舗の店長・社員へのスタッフ教育の労力を軽減できるという側面も兼ねているようですね」(重盛氏)

 しかし、こうした企業努力も、圧倒的な人員不足の前ではもはや“焼け石に水”。抜本的解決にはならない。

サイゼの「ミラノ風ドリア」がなくなるor値上げする可能性も……!?

 人手不足、人件費問題は当然、我々消費者にも影響を及ぼす。

 「399円(税別)という低価格で味わえたガストの『目玉焼きハンバーグ』が消えたのは、おそらく大幅なメニュー改定が行われた2016年です。ガストも苦渋の決断だったと思いますが、『目玉焼きハンバーグ』は調理工程の多さなども理由となり、存続が難しかったのではと推察しています。

 ガストは『目玉焼きハンバーグ』をはじめとした低価格商品群と、妥当な価格で提供する中価格商品群に二極化させることで、利益を生み出していました。ガストとしてはこの商品群の二極化は維持したいところでしょうが、現在は材料費や人件費の高騰分をどの商品群で回収するかといった問題もあり、価格戦略は厳しさを増しているのです。

 サイゼリヤが299円の『ミラノ風ドリア』の値上げを断行するかどうかはわかりませんが、ファミレス業界全体が、今後もメニューの料金を値上げしていくという可能性はかなり高いでしょう」(重盛氏)

1 2 3

「ガストから名物ハンバーグが消え、ついにあのミラノ風ドリアも……!? 深刻なファミレスの人手不足・人件費問題」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。