『紅白歌合戦』米津玄師は出場、KAT-TUNは政治的事情で…「出てもおかしくなかったのに出られなかった人たち」

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南野陽子「チャート1位連発なのに、大河ドラマのヒロインなのに出演ナシ」

『紅白』は、NHKの看板番組である『連続テレビ小説』『大河ドラマ』と密接な関係にある。特に紅組司会者を、斉藤由貴、石田ひかり、松たか子、仲間由紀恵、松下奈緒、井上真央、堀北真希、綾瀬はるか、吉高由里子、有村架純と、そのどちらかの出演歴のある女優が務めるケースが実に多い。2018年の紅組司会者も2019年上半期の連続テレビ小説『夏空〜なつぞら〜』に主演する広瀬すずだ。司会以外にも、審査員席に両ドラマの関係者が座るのが定番となっている。

 その観点から考えれば言及せずにはいられないのが、1988年の南野陽子だろう。

 彼女は「楽園のDoor」「話しかけたかった」「はいからさんが通る」「吐息でネット。」など、1987~1988年の2年間にリリースしたシングル8曲がすべてオリコン1位に輝くという、文句なしのトップアイドルだった。

 しかも、1988年には高視聴率を記録した大河ドラマ『武田信玄』で、武田晴信(信玄)の初恋の女性と側室という2役で出演していた。つまり、NHKへの貢献度は絶大だったのだ。

 事務所との独立トラブルを起こすのはもう少し後のことで、1988年末の時点でメディアから干されているといったことはなかった。にもかかわらず、出場が叶わなかった。

 なお、この年の『紅白』には、南野陽子のライバル格であった中山美穂、工藤静香が初出場を果たしており、彼女の心中が複雑であったことは容易に想像できる。1988年は「ご意見を伺う会」もすでにない。この不出場は大いに謎であった。

 このほか、オリコン1位を連発するトップアイドルながら菊池桃子、浅香唯は紅白未出場。前者は辞退説もある。全盛期のセールス的にこの両者に劣るが、1980年代のメジャーアイドルでは、松本伊代、本田美奈子(当時)も出ていない。また、1990年代の大物では、観月ありさ、内田有紀は共に大手プロの所属ながら出場はなかった。

KAT-TUNから子門真人、南野陽子まで!『紅白歌合戦』に出てもおかしくなかったのに出られなかった人たちの画像8

1988年に発表された南野陽子「吐息でネット。」(CBSソニー【当時】)

 と、このように『紅白』出場者が、イマイチ視聴者が納得がいくものでないことは昔も今も変わらない。それは、平成の次の時代も同じだろう。おそらく、そのモヤモヤも含めてすべてが『紅白歌合戦』という怪物番組の構成要素なのではないだろうか。

(文/ミゾロギ・ダイスケ)

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