社会

「ヤレる」女子大生ランキング炎上の背景にある、“古きよき”昭和~平成の文化

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 かつては、こうした女性への差別的なスタンスは見逃され、無意識的にせよ意識的にせよ、なかば社会的に許容されてきた。それが“古きよき”、昭和~平成の日本の文化だ。テレビや雑誌などのメディアがそのスタンスを牽引してきたわけだが、前時代的な男女差別の価値観は、いよいよ限界が来ているということだろう。

 「週刊SPA!」のウェブサイト「日刊SPA!」では、2016年には同サイト上で「女性の“お持ち帰り率”がアップするお酒は? テキーラがNGなワケ」とう記事を公開し炎上したこともある。当時、いかに女性を酔わせて性行為に持ち込むかという内容に「性犯罪を助長する」「女性をモノのように見ている」と抗議が相次いだ。ちなみに、2012年には「簡単にヤレる!? お持ち帰りしやすい女のコの特徴とは?」という記事が公開されているが、「Change.org」の主催者はこの記事も問題視している。

 1988年に創刊、30代男性の読者対象(媒体資料より)を中心に支持を得てきた「週刊SPA!」にとって、こうした企画は媒体を特徴づけるカラーであったとも言えるし、大衆の価値観に沿った記事づくりの結果が「女性をモノのように見る」企画を多く生み出してきたのだろう。

 しかし今では、多くの人が“これは笑い事では済まされない”と気づき、性別によらず多数の拒絶反応が起こっている。かつては性差別に傷つきながらも“笑って許すべき”と強要されてきた女性たちも、声を出して訴えることができる。

 他方で、一部からは「社会が潔癖でつまらなくなった」「昔はおおらかで良かった」などと言う声も聞こえてくる。しかし、セクハラ然り、パワハラ然り、かつては声を挙げられず我慢を強いられていた人たちが、その違和感を率直に訴えることのできる社会の方が、はるかに自由ではないか。

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