木村拓哉がネット中傷に「当たると痛い」叩かれるしんどさ吐露

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 世間から厳しい評価を受けても木村が演技の仕事から逃げないのは、17歳のときに蜷川幸雄の演出を受け、「演じること」の素晴らしさを教わったからだった。勝地も木村と同じく蜷川の舞台で鍛えられた役者のひとり。木村は蜷川の名前を出しながらこのように語りかけた。

<それこそ、蜷川さんに色んなスイッチ押してもらったと思うし。全然世代もタイミングも違ったけど、同じあの方にスイッチを押してもらえた者同士、あの方のもとを通らせてもらった自分らが繋いでいく、責任ではないけど、義務でもないと思うけど、だから、嫌じゃない? 逃げるの。あの人のもとを通過させてもらったって、ものすごい自信じゃん>

木村拓哉が俳優の仕事を続ける理由

 実は、『モニタリング』に先立って木村は世間からの評価に傷つくことがあると語っていた。

 2018年12月に出版された「J MOVIE MAGAZINE」Vol.42(リイド社)のなかで木村は<わりといろんなパンチが飛んでくるのでそれを避けるのは大変です(笑)。当たると痛いですしね>と語り、世間の人々が自分に対して投げかける言葉に傷つくことがあるとしながら、それでも演技の仕事へのモチベーションを失わない理由をこのように語っていた。

<自分を欲してくれる現場があること。それがすべてかなと思います。それに、自分はまだまだだと思いますから。(中略)僕には僕なりの“まだまだ”があるということだと思うんですね。きっと、抱いたことのない感情だったり、思ってもみなかった言葉だったり、まだ発していないものがまだたくさんあると思うし、お芝居としてまだ表現していないことがあると思うんです>

 先の『モニタリング』では、木村による本気の説得に涙を流し始めた勝地に対して最後に<いまできてることって、いましかできないと思うよ。逃げるのは簡単だけど、逃げた先がもっと後悔すると思う>と語りかけていた。

 ここで発せられた<逃げるのは簡単だけど、逃げた先がもっと後悔すると思う>という言葉は、これまでの人生で木村が木村自身に言い聞かせてきた言葉であり、それはいまも続いているのかもしれない。

(倉野尾 実)

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