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ヒットドラマの作れなくなった日テレ、深夜帯でも良質な作品を送るTBS

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ヒットドラマのご無沙汰な日テレ

 他局から「数字の取れるドラマがない」と酷評された日テレだけど、1月9日から始まった北川景子主演の『家売るオンナの逆襲』は、第一話の平均視聴率が12.7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と好発進。景子さん演じる不動産屋さんのスーパー営業ウーマン・三軒家万智の決めゼリフ「私に売れない家はない」や「GO!」が話題になった前作の続編だから安心して見られたし、優しいけどちょっと冴えない夫を演じる仲村トオルさんがいい味を出していて、楽しいのよね。

 ただ年末の取材では「とにかく忙しい」を理由に、日テレサイドから「北川さんのインタビューは各社5分厳守で!」との厳しいお達しがあって、取材陣から「たった5分って。宣伝部が横柄な態度でこういうことをするから、応援したく無くなっちゃうんだよね。北川景子に罪はないし大好きなのに」とブーイングが起きたんだけど、景子さんはたった5分でも相変わらず爽やかな笑顔で機転を利かせたコメントを繰り出してくださって、ホント大助かりよ。

 でもま、1月6日からスタートした菅田将暉主演の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)は賛否両論あり。ヒロインにNHK連続テレビ小説『半分、青い。』で注目を浴びた永野芽郁ちゃんを起用して話題性は十分だったのだけど、小中高生の子を持つママたちからは「殺人シーンもあるし、子供たちにはあんまり見せたくないわ」との評も。

 視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)とまずまずの健闘を果たしたし、初の高校教師役に挑んだ菅田くんの狂気を含んだ熱演は凄かったんだけど、「明日から月曜日が始まるという日曜日夜に流す内容かしら?  生徒29人を人質に取った復讐劇って、気持ち的に暗くならない?」とママたちは首をひねっていたわ。菅田くんもこの前まで連続テレビ小説『まんぷく』で、正義感溢れる新米弁護士を演じていたから尚更よね。

 菅田くんの演技力の幅の広さには感服するし、生徒役で片寄涼太くんや今田美桜ちゃん、神尾楓珠くんなんかも出ているから見たい気持ちはあるんだけど、どうだろ?  前クールの『今日から俺は!!』にも乱闘シーンはあったけど、コメディーだったから笑えたでしょ?  そりゃ同じような学園ドラマを続けるわけにはいかないだろうけど、新年幕開けから衝撃度の高い学園ミステリーはちょっといただけないかなぁ。「常に新しいことに挑戦していきたい」というFプロデューサーの心意気は買うし、菅田くんの「教師として生きている姿をしっかり見せていきたい」という思いも受け取ったけど、最終回まで見続ける勇気はないわ。

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