常盤貴子主演『グッドワイフ』視聴率10.0%は不合格? 違和感強い“主婦の目線”

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「主婦」「母」を強調することへの違和感

 前クールで放送されていたリーガルドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)や『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(テレビ朝日系)の主人公に比べると、16年のブランクがある杏子は未熟で、“スーパー弁護士”ではない。しかし、「弁護士としてはブランクがあるけど、私なりに、家事も育児も精一杯やってきたから、それがなんの力にもなってないとは思わない」という台詞にもあるように、「主婦」「母」としての視点、「主婦」「母」としての強さを持ち合わせている。

 杏子を演じる常盤もドラマ公式サイトのインタビューで、そこが杏子の魅力であり、他のリーガルドラマにはない見所なのだと語っている。恐らくは制作側も、そこを狙いにしているのだろう。

 ただ、やたらと「主婦」「母」を強調するところが違和感の原因でもある。杏子は現役で司法試験に合格という経歴を持ち、夫は元エリート検事という、世間一般的には富裕層だ。共働き家庭が専業主婦家庭よりも上回る現代、そんなバックボーンを持つ杏子が、一般的な「主婦」「母」視点を持っているがゆえに事件を解決に導くことができるのだ、と結論づけられても、共感は呼ばないだろう。原作ではセレブで、日本版も設定上はセレブのはずなのに、価値観がやけに庶民的なのもちぐはぐだ。

 さらに言えば、少なくとも初回時点では、杏子は弁護士としてプロフェッショナルな仕事ぶりではなかった。別に“スーパー弁護士”である必要はないが、ことさらに“主婦弁護士”と強調するのはどうなのか。

 女性が“活用される”(働く)とき、なぜか「女性目線」「母親視点」などが求められ、男性とは違う役割を期待されることが多いが、このドラマ自体がそうした価値観の上に成り立っているように見えた。まあタイトルからして『グッドワイフ』なのだから、仕方ないのだろうか。

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