消費税増税前に「買ったほうがいいもの」は2つだけ 不要品の購入には注意

文=大江英樹
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Thinkstock/Photo by Khosrork

 今年の10月から消費税が10%に上がる予定です。恐らく、これから消費税増税に関して、「それを乗り切る対策」とか「裏ワザ」みたいな、一見お得情報に見える記事もたくさん出てくるでしょう。

 しかし、私はそういうものとは少し違った観点から消費税増税について考えておくべきことをお話したいと思います。

1.本当に引き上げ前に買ったほうがいいのか?

 世の中の物の値段というのは、価格が動かしようのない公共料金等を除けば、基本的には需給関係で決まります。当然、消費税が上がることで「その前に買っておこう!」という駆け込み需要が出るでしょうから、本来なら下がるべき価格も高いまま維持されることが起こり得ます。

 たとえば前回(2014年)の時に私は大型テレビを買い替えましたが、増税前に10万円だったものが増税後に需要が落ち込んだせいか、8万円に値下がりし、増税分3%を考えてもその何倍もの値下がりによって安く手に入れることができました。

 つまり市場価格が需給によって変動する品物であれば、必ずしも増税前に買わずとも、増税後に一気に需要が落ち込み、価格が下落する時を狙うというのもありなのです(もちろん絶対下がるかどうかはわかりませんが)。このように一人の消費者として考えた場合、増税前に駆け込みで買うべきかどうかは、焦るのではなく冷静に考えることが大切です。

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