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「短いスカートが性犯罪を誘発」不適切な表現で学校制服ポスター回収

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Thinkstock/Photo by Tarzhanova

 制服や体操服などの学生向け衣料で有名な「カンコー学生服」こと菅公学生服株式会社(以下、菅公/岡山県岡山市)が今月15日、2012年に作成した防犯ポスターに不適切な表現があったとしてホームページで謝罪した。菅公は、現在ポスターの回収を進めているという。

 当該のポスターには、スカートを履いた女子生徒の後ろ姿のイラスト、「痴漢に気をつけて!」「自分が『カワイイ』と思った短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」と書かれていた。性犯罪の被害に遭う女性に落ち度があるかのようで、Twitter上では1月12日頃から、この表現を「おかしい」と指摘する声が出ていた。そういった声を受けて、菅公は謝罪に至ったようだ。

 当該ポスターは2012年、菅公が警察と共同で行っていた中学・高校の生徒を対象とした防犯の啓蒙活動の一環で作成され、複数の学校で掲示を呼び掛けたという。かれこれ9年ほど前なのだから、多くの生徒たちの目に留まってきたことだろう。

 「自分が『カワイイ』と思った短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」は、生徒たちに「痴漢被害に遭う子にも問題があるんだ」と思わせてしまう。そういった意識を内面化させ、痴漢含む性犯罪そのものを矮小化して捉えかねない言葉だ。生徒だけでなく、教員や保護者にもそのように刷り込まれたかもしれない。何より、性犯罪被害に遭った女子生徒がいた場合に「自分が悪かった」と思い、自分を責めてしまう危険性を孕んでいる。

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