「短いスカートが性犯罪を誘発」不適切な表現で学校制服ポスター回収

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 そもそも、「短いスカートが性犯罪を誘発する」との裏づけデータを菅公は持っていたのだろうか。菅公が15日にホームページに掲載した「お詫びとご報告」には、そのような説明はない。中高生向けの防犯ポスターに「自分が『カワイイ』と思った短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」という言葉を用いたことについて、〈女性蔑視や軽視を意図するものではなく、性犯罪が生じた場合、犯罪責任はすべて加害者にあり、被害者には何も落ち度がないことを前提とした上で「防犯意識の投げかけ」をすることを目的〉としていたそうだ。

 しかし“性犯罪が生じた場合、犯罪責任はすべて加害者に”あることは、前提として共有されているだろうか。ここ数年でさえ、性犯罪被害を訴えたとき、被害者がその非を責められる光景が、SNSなどで日常的に繰り広げられてきた。まずこの前提を生徒、教員、保護者らに伝えていく必要があっただろう。そして痴漢被害防止のための取り組みであれば、「短いスカートを履いていても、痴漢に遭っていい理由にはならない」と伝えるべきだ。

 また学校には、防犯意識を呼びかけるだけでなく、自分が痴漢被害に遭ったら具体的にどう行動すればいいか、クラスメイトが性被害に遭った時にどうするかといった、実践的な学びの場があってもいいだろう。

 性犯罪を誘発しているのは被害者ではなく加害者だ。被害者を責めたり、被害を恥だと思い込ませたりすることがいかにおかしいか、学校教育の段階で学ぶことができれば、性差別につながるような偏見もやがて解消していくのではないだろうか。

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