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元よしもとの謝罪マン・竹中功の「謝罪を成功に導く6つのステップ」

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Thinkstock/Photo by Srdjanns74

突然やってくるのが不幸

 「謝罪」が必要になるのはどういう時なのか。「謝罪」には必ず理由がある。

 多くの人は「自分だけは大丈夫」「うちの会社に限って」などと高を括るが、「地震」のように突然やってくるのが「事件・事故」である。

 突然やってくる「事件・事故」には原因があり、それには悪意があるものと突発的なものとに分けられる。

「悪意」はどこから来るのか

 では「悪意」はどこから来るのか、多くは私利私欲、妬み、悔しさ、苛立ち、それらが相手への危害や怒りとなって現れる。そうした自己中心な精神から、相手のことをおもんぱかることもなく攻撃するのだ。

 「攻撃」といっても、素手や道具を使って相手を傷つけるだけではなく、言葉や態度による攻撃も十分な危害に当たる。「あおり運転」もそのひとつだ。自分の葛藤を押さえきれず暴徒・暴走化するものである。また、女子高生たちのいじめの多くは「無視」であり「ハミゴ(仲間はずれ)」である。それも「加害」といえる。

 今のいじめは教室の中だけでなく、SNS上でも行われている。なかには、いじめの末に転校しても、その先で拡散されたSNSの情報によって同様に「いじめ」に遭うケースもある。

 今やSNSは諸刃の剣だ。仕事や生活に欠かせない便利なものに成長してきたが、使い方を間違えば、人の生死にさえ影響を与えてしまうことになる。

突発的な「事件・事故」から救ってくれる謝罪

 悪意がなくても、突発的に起こる「事件・事故」がある。もちろん、それは注意不足や準備・経験不足から起こるものもある。しかし、悪意がなくても心の針がマイナスに振れた人が出たら「事件・事故」となる。だからそこには「謝罪」が必要であるといえる。「謝罪」をしないと人間関係は崩れ、想定外の叱責を受け、社会的立場は堕ちる。企業や団体なら、それが原因で倒産に至ることもある。

 突発的な「事件・事故」から救ってくれる道具が「謝罪」なのだ。

日本で毎日4件の謝罪が行われている

 「不倫」「交通事故」「工場爆発」「個人情報漏洩」「SNS炎上」「パワハラ・セクハラ」などなど、「謝罪」の原因となるものをネットで探すと山ほどある。日本で行われている「謝罪」はメディア上だけでも年間1000件ほどある。土日を除いても毎日4件ほどの「謝罪」が行われていることになる。昨年起きた日大アメフト部の悪質タックル事件の後に開かれた会見は数回に及んだ。要は1回の会見で落着しなかったということだ。

 当事者でない限り、人はテレビのショーでも見ているように頭を下げる角度と時間を測り、「謝罪内容」を楽しんで聞いている。今このコラムを読んでいるあなたもそうかもしれない。涙を見せればシャッターの光は量を増し、何かの質問のはずみに白い歯でも見せたものなら、翌日のスポーツ紙は「謝罪を忘れ笑みを見せる誰々」と書きたてる。

 見世物なのか? 晒し者なのか? 今の時代はそうだと言える。他人の不幸で今日も飯がうまいと言ったところなのだ。

頭を下げ謝辞を述べるだけが謝罪ではない

 さてさて「謝罪」が必要な時とはどんな時だろうか。それは、何らかの有形無形の力によって心の針が誰かのマイナスに振れた時だといえる。

 我が子が交通事故に遭い、骨折して入院したとしよう。本人は学校や好きなサッカー教室を休まねばならない。両親も友人も先生も、みな針がマイナスに振れる。かたや、事件を起こした加害者も「大変なことをしてしまった」と反省しながら針がマイナスに振れる。加害者の家族も友人も仕事仲間も同様だ。

 このように、誰かの心の針がマイナスに振れた時に必要なのが「謝罪」という行為である。

 これは決して、頭を下げて謝辞を述べ、土産の羊羹を置いて帰ることではない。そこには「誠意」という心からの反省とともに、二度と同じ失敗を繰り返さないという「再発防止策」の伝達も必要だ。

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