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NGT48事件をCNNが報道! 「女性蔑視大国」として海外に報じられていく日本

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CNNより

 連日ワイドショーでも取り上げ続け、いまだに収束する気配のないNGT48の問題だが、ついに、CNNに取り上げられるという事態になった。

 1月18日、CNNのニュースサイトは「Why a pop idol’s stand against her assault sparked outrage in Japan」という記事を掲載。「暴行に対するポップアイドルの立場が日本で憤怒を巻き起こしている理由」と題した原稿でNGT48の問題を扱った。

 それ以前にも、アメリカの「TIME」やイギリスの「デイリー・メール」といったメディアのニュースサイトでNGT48の事件は海外に伝えられていたが、今回CNNのニュースになったことで、また違った広がり方をしていくだろう。

 というのも、これまでの記事は「暴行を受けたアイドルがなぜかステージ上で謝罪させられた」という事実だけをセンセーショナルに扱うものが大半だったが、今回出されたCNNの記事は、騒動の原因を分析するうえで、これはNGT48というアイドルグループ固有の問題ではなく、日本社会にはびこる女性蔑視の考えが引き起こしたものであるとはっきり評価しているからだ。

CNNが指摘した日本社会にはびこる女性蔑視

 CNNの記事ではまず、「12月に山口真帆がファンから暴行を受けた。彼女はその処理を運営がしてくれるのを1カ月待ったが、結局なにもしてはくれず、ツイッターを通じて告発。その後、3周年記念イベントで彼女は『騒動を起こした』ことを謝罪した」という事件のあらましや、それに対するAKSの対応に日本中から非難が集まっていることなどを詳細に紹介している。

 しかし、CNNの指摘はそれだけに留まらない。

 記事では、日本が「男女平等ランキング」で149カ国中110位にランクされるほど男女格差の大きい国であること、また、安倍首相が「ウーマノミクス」という名のもとで働く女性に力を与える政策を打ち出したものの、男女平等のためのランキングではG7諸国のなかで最下位に留まっているといった、日本の置かれている状況を説明。

 そのうえで、上智大学の文化研究の専門家であるKukhee Chooのコメントを引用し、日本の文化においてはいまだに人々の同情を集めるためには「女性らしい方法」で行動しなければならないという考えに縛られており、「西洋では強い女性は尊敬されるが、日本では、たとえ強かったとしても犠牲者を演じなければならない」と指摘している。

 つまり、「暴行の被害者がステージ上で謝罪させられる」という理不尽極まりない事態は、日本社会の根底に根強くある女性蔑視が引き起こした問題でもあると言外に指摘しているのである。

日本の女性蔑視問題はしばしば海外メディアで報じられている

 ここ数年、日本社会における女性蔑視の問題が海外メディアに扱われる機会は多い。伊藤詩織さんの一件や、財務省の福田淳一前事務次官によるテレビ朝日女性記者に対するセクハラはもちろん、つい先日問題となった「SPA!」(扶桑社)の「ヤレる女子大生ランキング」をめぐる騒動も、イギリス・BBC、「TIME」、CNNといったメディアに取り上げられた。

 こういった恥の上塗りはいつまで続くのだろうか……。

(倉野尾 実)

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