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インターンに参加した新卒社員の離職率、なぜ低い?理由は「職場の人間関係」にあった

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Thinkstock/Photo by beer5020

 入社後のミスマッチを防ぐなど、様々な効果が期待されるインターンシップ(以下、インターン)。しかし現状の制度では、インターンが適切に機能しているか疑問の声も多いようだ。

 株式会社パーソル総合研究所が1月17日、インターンの効果を明らかにした「企業インターンシップの効果検証調査」の結果を発表した。同調査は、大学や大学院、短大を卒業後、新卒3年目までの無期雇用従業員1988人と、就職先への定着に関する調査のために大学や大学院、短大を卒業した新卒入社者10750人を対象に実施されだものだ。

 この結果を見ると、学生時代に入社企業のインターンへ参加した経験のある人は、入社後1年以内の離職率が5.7%だったのに対し、インターン非参加者は12.9%と、倍以上の開きが見られている。この差は勤続年数が増えるほど顕著になり、入社後3年以内の離職率は、入社企業へのインターン参加者(16.5%)/インターン非参加者(34.1%)と、約20ポイントも開きが出ている。

 また、1年目に離職した人が、その理由に「職場の人間関係に関するもの」と答えた割合を見ると、入社企業へのインターン参加者(約30%)/インターン非参加者(約40%)と、こちらも差が生じている。インターンに参加すれば、「どういう人が同僚・上司になるのか」ということを入社前にチェックすることができる。インターンでは、業務内容を知る以前の問題として「職場の人間関係が苦にならないか」を見極めることも可能だといえよう。

 さらに同調査では、入社企業へのインターン参加者は、インターン非参加者よりも入社後の人事評価やパフォーマンスが高いことがわかった。「入社後に自分がどのように活躍できるか」「やりがいを見出すことができるか」というモチベーションを確認したうえで、自分の能力に適した企業を選択することができるということだろう。

「半日」「1日」だけのインターンで学べることとは?

 インターンが様々な効用をもたらすことはわかったが、現状のインターン制度に不満を持つ学生も少なくない。

 株式会社ディスコの「インターンシップに関する調査」によると、2019年卒のインターン参加者は、参加期間を「半日」(21.0%)、「1日」(35.1%)と答えており、1日以内で終わったという回答が半数以上を占めている。また、内容については「講座・座学」(78.8%)、「グループワーク」(78.0%)などが票を集めた。1日足らずで、中身のある業務内容が体験できないのであれば、インターンとは名ばかりで会社説明会と大差はない。

 実際に、インターン参加者からは「ホームページを見ればわかるような薄い内容だった」「新規技術提案をしろ、とのテーマのみで毎日丸投げ状態だった」「半日(3 時間)という短い時間だったため理解を深められなかった」 などと、不満が噴出している。

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