政治・社会

藤田ニコルが韓国旅行でバッシング! 理性的なのは政治家よりK-POPファンの若者だ

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 しかし、政権与党やメディアが煽りたてる「嫌韓」の動きは、そういった理性的な考えを駆逐し、むしろ、感情に駆られて隣国を攻撃する流れを強めた。

 自由民主党所属の長尾敬衆議院議員は1月11日にこんなツイートを投稿している。

<一般論として、内戦などで危険な国へは渡航制限がなされます。
 今の韓国の様に、常軌を逸した国へ渡航した場合、日本人が何をされるかわかりません。
 感情だけで理が通じない。協議や法の支配、倫理、道徳も通用するとは思えない。
 先ずは、日本人の韓国への渡航を控えるなど出来る事はある筈です。>

 最も理性的になって話し合いを喚起しなくてはならない立場である政権与党の国会議員が、全世界に向けて発信しているSNSに<常軌を逸した国>などという挑発の言葉を書き込んでいることは異常である。

 文在寅大統領は10日に行われた記者会見で<日本の政治家が政治争点化し、拡散させていることは賢明な態度ではない><韓日が新たな外交関係を結んだが解決できなかった問題がある。韓国が作ったのではない。日本政府は、もう少し謙虚な態度を示すべきだ>(1月10日付朝日新聞DIGITALより)と発言し、ネトウヨの怒りを買ったが、<今の韓国の様に、常軌を逸した国>といった発信を見る限り、文在寅大統領の意見の方が正当性があるのではないかと思えてくる。

憎しみを煽るのではなく、「相手を知る」ことからすべては始まる

 K-POPアーティストのイベントで司会を務めるなどK-POP界に詳しい韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨氏は、「ユリイカ」(青土社)2018年11月号のインタビューのなかで、K-POPをはじめとした草の根の日韓親善の動きに関して非常に重要な提言をしている。

 メディアではしばしば反韓感情を煽るような報道がなされており、インターネット空間ではさらにその傾向が顕著だが、そういった状況に対して古家氏は<隔たりをどう埋めていくかというと、そこはもうひたすら地道な草の根交流を続けていくしかないと思うんです。やはり実際に韓国に行ったり何かしら関係をもったりすることで初めて見えてくるものがあるんですよね>としたうえで、音楽を通じて韓国の文化に触れる若者たちに希望を託している。

<いまK-POPを聴いている小中学生が急激に増えています。その子たちは大人たちが作り上げた壁に毒されることなく、すごく純粋な気持ちで韓国を見ることができている。エンターテインメントというわかりやすい切り口から他国に接するのはすごく大事なことで、そうして相手を理解したうえであれば、先ほど言ったようなネットニュースにふれたときにも「ここではこう言われているけれど、こういう部分もあるのではないか」といったように自分で考え、自分自身の答えを導き出すことが出来ると思うんです。そこに僕は未来を感じるんですね>

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