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『いだてん』の視聴率を「気にしていません」とNHK上層部が断言した理由

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『いだてん』公式サイトより

 大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)の視聴率がなかなか安定しない。

 『いだてん』は、初回の平均視聴率こそ15.5%(ビデオリサーチ調べ)と、『西郷どん』を上回る非常にいいスタートを切ったものの、第2回では12.0%まで一気に下落。第3回では13.2%までもち直したものの、初回の数字にはおよばなかった。

 しかし、当のNHK側は、視聴率を<気にはしていません>と言う。

 1月23日に開かれた定例会見で木田幸紀放送総局長は、<宮藤官九郎さんの脚本の世界は凄く面白かったという人と、わかりにくかったという人の意見が交錯する。思い出せば『あまちゃん』の初めの方もそんな感じだったなと>と、過去の宮藤官九郎脚本作品のデータを参照したうえで、<宮藤脚本はすでにいろいろな仕掛けが張り巡らされているんです。先にいくと、これはあの時はあれがこうなってたのかとなる。おそらく今回もそうなっていると思う。1回見てすべてが分かるものではない。あとで戻ってみてもらうという、そういう楽しみ方になるのかなと>と、『いだてん』を分析。そのうえで、<1回1回のリアルタイム(視聴率)はそんなに気にはしていません>と語った。

最近の大河ドラマでは12%でも悪い視聴率とはいえない

 現状では乱高下を繰り返している状況なのでなんとも言えないが、たとえ視聴率12%台で定着してしまったとしても、2010年代の大河ドラマにおいては、そこまで悪い成績ともいえない。

 20世紀には軒並み平均視聴率20%越えを記録していた大河ドラマだが、21世紀に入ってからは右肩下がりで、2010年代に入ってからは特にその傾向が顕著である。

 平均視聴率が20%台に届いた作品は『天地人』(2009年)を最後に一作品も出ておらず、『平清盛』(2012年)は12%、『花燃ゆ』(2015年)は12%、『おんな城主直虎』(2017年)は12.8%、『西郷どん』(2018年)は12.7%と、12%台の作品が増えている(ちなみに、1963年の大河スタートから2010年代に入るまで12%台まで落ちた作品は一作品もなかった)。

NHKが『いだてん』に託しているもの

 大河ドラマが近現代を扱ったのは、橋田壽賀子が脚本を担当した『いのち』(1986年)以来で、そもそも『いだてん』は、従来の大河ドラマの視聴者からの反発が強い。

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