『いだてん』宮藤官九郎がのんのキャスティングに意味深な言及

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<4年という、ひょっとしたらやってやれない事はないと思わせる長さ。前畑さんは悩み抜いて出る事にした。そうと決めたら1日もトレーニングを欠かさなかった。冬はひたすら走り込み、まだ寒い3月からプールサイドでお湯を沸かして暖を取り、1日2万m泳いだそうです。誰が見ても“頑張って”いる前畑さんを、さらに国民が「ガンバレ! ガンバレ!」と追い立ててようやく獲った金メダル>

 『いだてん』は、オリンピックが「平和を祈るスポーツの祭典」ではなく、「スポーツを通して行われる国家同士の代理戦争」となってしまっている現状への批判を描こうとしている部分が見られる。

 ストックホルム大会(日本が初めてオリンピックに参加した1912年の大会)に参加するため、各所との調整に走る嘉納治五郎(役所広司)に対し、永井道明(杉本哲太)が「ドランドの悲劇」(1908年ロンドン大会で起きた出来事。マラソンのドランド・ピエトリ選手がゴール直前で倒れたが、周囲によって無理やり起こされて走らされた)を挙げつつ、国家の威信をかけて行われるイベントがどれだけ醜悪な結果を招くかを力説して日本の参加を阻止しようとする、第1回で描かれたシーンは、『いだてん』を通して宮藤が伝えようとしていることが濃縮されたシーンといえる。

 宮藤がエッセイに記した<誰が見ても“頑張って”いる前畑さんを、さらに国民が「ガンバレ! ガンバレ!」と追い立ててようやく獲った金メダル>という言葉からは、「スポーツを国が利用すること」への批判的な眼差しを描く流れで前畑選手が登場することを示唆するものであり、そうであるならば、前畑選手は『いだてん』のなかでかなり重要キャラクターとなるだろう。

前畑秀子選手にのんがキャスティングされているという噂

 そうなると気になるのが、誰が前畑選手を演じるのか、ということだ。『いだてん』の出演者のほとんどはすでに発表済みだが、この前畑選手はいまだキャスティングが明かされていない。

 ただ、噂はある。『あまちゃん』(NHK)でも宮藤とタッグを組んだ、のんである。

 昨年10月19日に「FRIDAY」(講談社)は、のんと前所属事務所・レプロエンタテインメントの間で話し合いの場がもたれたと報じたが、これは、『いだてん』出演のための調整なのではないかといわれている。

 ただ、「FRIDAY」のスクープの後、レプロ側は<能年氏から、過去についての謝罪と、弊社にマネジメントを再度依頼したい旨の要望があり、本人との面会に至りました。しかしながら、何ら解決には至っておりません。なお、当事者しか知り得ないはずの情報が事前に外部に漏れ、このような記事が出たことについては、大変不可解であり、誠に遺憾であります>とのコメントを出しており、すんなりと決まったわけではなさそうだ。

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