
Johnny’s net公式サイトトップページより
1月27日、国民的アイドルグループ「嵐」が2020年12月31日をもって活動を休止することを発表した。ファンにとっては電撃的な発表だったが、嵐メンバーおよびジャニーズ事務所は、およそ一年をかけて話し合いを重ね、周到に準備してきたようだ。
発表の流れはスムーズだった。同日午後5時、ファンクラブ会員に向けて情報が解禁され、嵐のメンバー大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人による動画メッセージが流れた。
午後8時には、ジャニーズ事務所にて5人そろっての記者会見を行った。活動休止という決断に至った経緯やそれぞれの思いが5人の口から語られ、会見は1時間20分に及んだ。
「活動休止」決定までの経緯
2017年6月中旬、大野はメンバー4人を集め、「自分の嵐としての活動を一旦終えたい」「自由に生活をしてみたい」と伝えたという。その後もメンバーと個々で会って個々の思いを聞き、5人でも集まって何度も話し合いを重ねた。5人の思いを同じ着地点に持っていくまでには当然、長い時間がかかったが、2018年2月に事務所に報告したという。今からおよそ一年前のことだ。
そこから事務所を交えての話し合いに入り、2018年6月に、「活動休止」の方向性が固まったという。大野の告白からおよそ一年。そこから今回の公式発表まで、7カ月。嵐は今年一年をかけて全国最大規模のドームツアーを実施するが、活動20周年を記念するツアーであると同時に、ファンときちんと向き合い、感謝を伝えるためのツアーであるといえる。
当初、大野から「自分の嵐としての活動を一旦終えたい」と切り出されたメンバーは一様に驚いたとの感想を述べた。二宮は「衝撃でした」、櫻井は「驚きました」、相葉は「ひっくり返った」。一方、「常々グループ活動を続けることはメンバーの強い意思があって初めて続けられることだと思っていた」という松本だけは、驚かなかったという。