スピリチュアル界の新潮流、「膣系女子」 女の幸せをなぜ膣が決める?

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 子宮系女子の流れを汲む気配が濃厚な、新たな婦人科系トンデモ物件。それが、膣系女子。〈膣〉の健康こそが、女の幸せの軸であると謳うおかしな健康法が、最近やたらと目につきます。

 幾度も当連載でご紹介していますが、膣ブームの火つけ役となったのは2017年に登場した『ちつのトリセツ 劣化はとまる』(径書房)という書籍。

〈性器に壮大なお役目を課す〉パターンとそっくり

 そこからさまざまな膣ケアが発信され、昨年夏には女性ファッション誌「ELLE」のWEB版にて、「膣、それはあなたのすべてを表す宇宙」「CHITSUパワー」なるパワーワードをちりばめた強烈な記事が大炎上(その後スピーディに記事は削除されました)。

 そしてその後も続々とそれを上回るインパクトの「膣物件」が登場し、勢いが衰える気配がありません。この流れや主張を見ていると、手法は違えど子宮系女子の〈性器に壮大なお役目を課す〉パターンとそっくりだなあと既視感を覚えまくりです。そろそろキラキラ起業女子系の膣推しブロガーが誕生し、第2の子宮委員長はるとなっていくのでしょうか。

 これから2回にわたり、膣を軸とした婦人科系トンデモ物件の現状を、まとめてみたいと思います。今回は〈膣推しの健康法〉はいま、どんな派閥ができているのか? という相関図のご紹介です。

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