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お湯を注ぐだけでカツカレー! 美味しすぎるフリーズドライ食品の最前線

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フリーズドライの「とんかつカレー」(通販限定 数量限定商品)。

 

 “保存食”とひと口にいっても、レトルト食品や冷凍食品などさまざまなバリエーションがある。なかでも、今話題なのがフリーズドライだ。

 フリーズドライとは、調理した料理を一度凍らせ、真空下で乾燥させる技術のこと。お湯を注げば味も香りも数十秒で元通りとなるため、お手軽だと評判だ。もちろん、有事の際の非常食としても機能してくれる。

 そんなフリーズドライの国内最大手ブランドが、アサヒグループ食品のアマノフーズだ。1983年にフリーズドライの味噌汁を発売したのを皮切りに、おかゆ、にゅうめん、親子丼の素、鍋料理、パスタ料理……などなど、多様な商品開発に勤しんでいる。

 2015年には通販限定で「チキンカツの玉子とじ」が登場し、カツまでフリーズドライ化できるのかと衝撃を与えた。昨年11月には「とんかつカレー」が発表され、発売後は即完売。昨今のフリーズドライは、単なる保存食の枠組みを超え、もはや本格グルメの域へ突入しているのである。

 

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「チキンカツの玉子とじ」(通販限定 数量限定商品)。お湯を注ぐだけでこのクオリティ!

 そこで今回、フリーズドライの世界に迫るべく、アサヒグループ食品の企画本部で広報などを担当する中田あやさんにお話を伺った。

味も見た目も本格志向…トライ&エラーで500種類以上ものフリーズドライを開発

 まずは、フリーズドライの特長や魅力を教えてもらおう。

「フリーズドライは乾燥しているので保存場所を選びませんし、水分が抜けているため、持ち運ぶときに軽いといった特長が挙げられるでしょう。また、フリーズドライは食品に高温をかけずに乾燥させることができるので、具材の収縮や色の変化、風味の劣化が少ないのも特長です。

 ただ、フリーズドライには不向きなものもあり、油分を多く含んでいると、そもそも凍らせることができません。お餅のようにデンプン質な食品も、せっかくフリーズドライ化に成功したように見えても、いざお湯を注いでみると水が上手く浸透していかず、ガチガチなままでした。アルコールを含んでいる場合も、乾燥させている途中で気化してしまいます」(中田さん、以下同)

 そうした制約とも戦いながら、汁物からカツまで、現在アマノフーズは約150種類ものフリーズドライの販売実績を持つ。なぜアマノフーズは、業界トップのメーカーへと成長できたのだろうか。

「開発担当者は、『近年になって冷凍技術が進んできたから……』とも語っているのですが、とんかつカレーのようにお客様に喜んでいただける商品を生み出せるようになったのは、日々いろいろな研究や試作を繰り返してきたからこそだと考えております。以前、チキンカツの玉子とじを発売した際も、かつて親子丼や玉子スープを手がけたときのノウハウも掛け合わせて開発しましたし、そのような知見の蓄積が、次々と発展していったということです。

 フリーズドライは装置産業ですので、我々が特別な製造機械を使っているかというと、そうではありません。我々はお味噌汁やスープ専門のメーカーではなく、本当にフリーズドライに特化したブランドの会社ですから、やはり商品ラインナップの豊富さが強みになっているのでしょう。

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