エンタメ

嵐の活動休止で「ジャニーズタブー」や「忖度」は消滅するのか

【この記事のキーワード】
【完成】嵐の活動休止で「ジャニーズタブー」や「忖度」は消滅するのかの画像1

嵐「君のうた(初回限定盤)」(ジェイ・ストーム)

 嵐の活動休止報道は多くの人を驚かせたが、この決定は、ジャニーズ事務所のみならず、今後の芸能界やメディアのあり方を大きく変える分水嶺となるかもしれない。

 SMAP解散以降、ジャニーズ事務所には、良くない知らせが続いた。山口達也(TOKIO)のスキャンダルと脱退、小山慶一郎・加藤シゲアキ・手越祐也(NEWS)の未成年飲酒報道、渋谷すばる(関ジャニ∞)のグループ脱退、滝沢秀明の引退、松島聡(Sexy Zone)および岩橋玄樹(King & Prince)の病気療養など、ジャニーズ事務所所属の多くのグループがなんらかの痛手を負っている。

 嵐の活動休止は、あくまで穏便な決定とされているが、ジャニーズ事務所にとってみれば、こういった流れのトドメともいえるものだ。男性アイドル業界を完全に牛耳っていたジャニーズ事務所の変化は、芸能界ひいてはマスメディア全体の構造を変えることになるかもしれない。

 それを端的に示すものが「ジャニーズタブー」の崩壊だろう。

 ジャニーズ事務所はそのビジネス的な旨味を背景に、芸能マスコミに対して強大な権力をもち、地上波テレビを始めとした大手マスコミはジャニーズ事務所への忖度から、タレントのスキャンダルを扱わないという状況が続いていた。

揉み消された中島裕翔(Hey! Say! JUMP)の痴漢スキャンダル

 たとえば、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)による痴漢警察騒動である。これは「週刊文春」(文藝春秋)2016年5月26日号で報じられた。事件は、2016年4月1 日早朝、30代女性会社員から「路上で男性に抱き付かれるなどした」との110番通報があり、警察官が現場へ向かうと、そこには泥酔した中島の姿があった、というものだ。

 女性が被害届を出さなかったため刑事事件にはならなかったが、ジャニーズ事務所側も、この一連の出来事が事実であることを認め、<泥酔下とはいえ、このような事態になりました点について、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。本人も深く反省しております>とコメントを出した。しかし、大手メディアは「週刊文春」報道を後追いすることはなく、なんのお咎めもなくスルー。その年の7月からは、中島主演の連続ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』(フジテレビ系)も、なにごともなかったかのように放送された。

 これは熱愛云々のどうでもいい芸能スキャンダルではなく、刑事事件にもなりかねなかった重大な事案だが、このような事件でも芸能マスコミの不文律が適用されて報道が控えられていった。ジャニーズ事務所以外の事務所ではこんなことはあり得ないだろう。

NEWSの未成年との飲酒スキャンダルが大甘な処分で済んだ理由

 他にも、ジャニーズタブーがメディアの報道を歪めさせた例は複数ある。たとえば、NEWSのメンバーが未成年の女性との飲酒を次々と報じられた際だ。

1 2 3

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。