嵐とSMAP“どっちが格上?”論争は無意味! ジャニーズ事務所「派閥事情」を振り返る

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 これ以後、各メディアはメンバー間の確執からジャニーズ事務所の派閥争いまで、ゴシップめいた記事を連発。ファンは翻弄され、疲弊しきったことだろう。2016年8月14日、ジャニーズ事務所はSMAPが年内いっぱいで解散すると正式発表。コンサートツアーなどは実施されず、記者会見もなし。活動25周年を記念する催しも出来ないまま、SMAPは解散した。毎年出演していた大型音楽番組も辞退、NHK紅白歌合戦への出場さえなかったのだ。

 2017年6月18日には稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のマネージメント契約が終了し、“元SMAP”の3人は、同年9月9日付で正式にジャニーズ事務所を退所した。現在は木村拓哉、中居正広はジャニーズ事務所に残り、“元SMAP”の3人はジャニーズの利権を離れて別の道を歩んでいる。しかしあれから3年が経っても一連の解散騒動は尾を引いており、遺恨を残していることはたしかだ。

 嵐とSMAP、何が違うのか。メンバーの“絆”? いや、果たしてそれだけだろうか。そもそも嵐とSMAPは、ジャニーズ事務所内での立ち位置が全く異なり、それが解散・活動休止の発表にも大きく表れているということではないか。

SMAPの独立騒動のあらまし――先例がなければ、嵐の活動休止会見はありえなかった

 SMAPの解散は、彼らを育てたチーフマネージャーの飯島三智氏がジャニーズ事務所から独立したことが大きく影響している。SMAPは結成当初、事務所の主力として推されてはおらず、落ちこぼれグループに過ぎなかった。それを国民的グループに育てたのは飯島氏の手腕だ。だが、ジャニー喜多川社長の妹であるメリー喜多川副社長は、そのことを快く思っていなかったようである。

 2015年1月、「週刊文春」(文藝春秋)はメリー喜多川氏へのロングインタビューを掲載。同誌記者が、メリー氏の娘である藤島ジュリー景子副社長の担当するグループと、飯島氏の担当するグループとが“派閥”のように分かれているという話を振ると、メリー氏は激昂し、「事務所内で派閥を作っているという噂が事実なら許せないこと」と、その場で飯島氏を呼び出した。

「(文春記者に)そう思わせたとしたら、飯島を注意します。今日、辞めさせますよ。仕事の大事なことって、そういうことだから」
「ジュリーと対立するなら、SMAPを連れていっても出て行ってもらう」
「うちの娘と飯島が争うなら私は飯島に『出て行け』と言うしかない。だって、飯島は私の子供じゃないんだもの」
「うちの娘が、何で飯島と派閥争いしなきゃならないの? だったら、どうぞ自分のところで別に(会社を)作ってくださいと言うだけ。派閥争いをしたら、飯島がどんなに(仕事が)できても、私は娘の味方です。親ですから、当たり前のこと」

 メリー氏はSMAPをアイドルグループとして高く評価してはおらず、ジャニーズのトップはマッチこと近藤真彦だと明言している。そして同年6月頃から、フジテレビは飯島氏と仕事上の関わりが深かった局員たちを、軒並み番組制作から外すという“露骨な人事異動”を断行したという(「週刊文春」2016年1月28日号)。

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