エンタメ

嵐とSMAP“どっちが格上?”論争は無意味! ジャニーズ事務所「派閥事情」を振り返る

【この記事のキーワード】

 追い詰められた飯島氏がジャニーズを離れるのは、当然のことだろう。そしてSMAPは飯島氏について、大手事務所へ移籍しようとする。だがこの計画は阻止され、経緯を公表することも許されないまま彼らは謝罪し、そして沈黙のうちに解散した。現在もこの騒動の経緯を彼らが語ることは出来ていない。ファンに真意を告げられず、もちろん彼ら自身も不本意だったはずだ。

 2016年の“SMAP解散騒動”当時、ジャニーズ事務所の意向を垂れ流すメディアは多く、事務所に残ると決断した木村拓哉は“正義”であり、香取慎吾らは“裏切り者”だとみなされた。当時の「週刊新潮」(新潮社)ではメリー喜多川副社長が、「週刊文春」(文藝春秋)では同事務所顧問でジャニーズ・エンタテインメント代表取締役の小杉理宇造氏がそれぞれ取材に回答。いずれも、『独立を表明したにもかかわらず事務所に戻るには謝罪が必要だった』との見解を示しており、あくまでも木村以外の4人が軽率だったせいで騒動が巻き起こったと言わんばかりだった。

 さて、一方の嵐はというと、ジュリー氏の育てたグループだ。もちろん彼らはクレバーに戦略を立てて事務所と交渉したのだろうが、そんな嵐と、事務所上層部に疎まれていたSMAPを比較しても無意味だろう。

 ただ、SMAPの独立騒動が、後輩ジャニーズタレントたちに大きな影響を与えたことはたしかだ。嵐の活動休止を事務所が許可し、円満にコトが運んだのも、SMAPの先例なしでは成し得なかったかもしれない。SMAP解散騒動では、事務所がマスメディアを駆使してもなお、世間からはその横暴が見抜かれ、批判されていた。同じ徹を踏まないよう、嵐の記者会見は用意周到に準備を重ねたはずだ。そう考えると、SMAPがいなければ、嵐の見事な引き際はなかったかも知れない。

 SMAPと嵐、辿った道は違うが、どちらも一時代を築いたアイドルグループであることに異論はない。“どちらが格上か”という議論は不問だ。

1 2 3

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。