林真理子が中国人観光客を差別「ずっとハワイが日本人のものでありますように」

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 林真理子氏の周囲は、社会の「上流」に位置する人々で構成されており、努力が実った方々ばかりなのだろう。

 だから、<努力もしない能力も磨かない、それでは貧困から抜け出せないと思う>という考えも出てくる。しかし、安定しない雇用やブラック企業の問題などからもわかるように、一生懸命働いてもギリギリの生活から抜け出せないことは珍しいケースではない。また、家族の介護や病気の問題を抱えていたり、自尊感情がもてず努力ができなかったり、様々なケースがある。

 そういった人たちがこの日本にはたくさん存在するということに対する想像力がまるでないのだ。

 東アジア諸国の人々への蔑視の目線も、<ある時期になるとハワイへ行くのはもはや日本人のならわしとなっている>などとなんの曇りもなく書けてしまうところも、どちらも、自分が暮らす周辺以外での生活を慮ることができないから出てくる表現であるという点では、一致している。

 だから、<どうかずっと、この島が日本人のものでありますように>という上から目線の表現を見て中国や韓国の人がどう思うかを想像できないし、<ある時期になるとハワイへ行くのはもはや日本人のならわしとなっている>が日本社会の「一部」でしか叶わない「ならわし」であることに思いが至らないのだ。

 そうした目線がない限り、これから先も彼女のエッセイは炎上し続けるだろう。

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