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NGT48はなぜファンとつながったのか? 元凶と指摘されるAKB独自のシステム

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山口真帆公式Twitterより

 NGT48の暴行事件は、問題の本質がなにひとつ明らかにならないまま、風化の一途をたどっている。

 山口真帆はこの先同じように危険な目に遭うメンバーを出さないために勇気ある内部告発を行ったと考えられるが、AKSおよびNGT48運営側はその告発を重く受け止めてはいないようだ。どころか、運営の対応からは、この話題の進展を遅らせて風化するのを待ち、そのまま有耶無耶にしてしまおうという意図が透けて見える。

 NGT48運営側からは、今週頭に第三者委員会の立ち上げを報告すると語られていたが、発足の報はいまだ聞かれない。なんの音沙汰もないまま、すでに木曜日になってしまっている。

 NGT48暴行事件に関してAKSやNGT48運営は、初動の遅さや、ファンおよび地元企業への説明不足を責められてきた。そういった事情がある以上、現状報告ぐらいは出すべきだと思うが、それもない。

 その一方、NGT48劇場は1月25日に早くも営業を再開した。現在は研究生公演のみだが、2月中には通常の公演も再開したいとしている。第三者委員会の結論を見て、問題がすべてクリアになるまでは劇場公演もストップさせて然るべきだと思うのだが、そのような声は内部で出なかったのだろうか。

 第三者委員会の発足は遅々として進まないが、劇場公演再開のスピードは驚くほど早い。この姿勢から運営がこの問題に対してどのように向き合っているかがよくわかる。

NGT48暴行事件の元凶は「モバメ」?

 今回の問題からは、これから解決しなければいけない課題がたくさん炙り出されているが、そのなかのひとつが「ファンとタレントの距離が近くなった2010年代のアイドル業界において、事務所はどのようにしてタレントを守るか」という課題だろう。

 その点を考えるうえで重要な要素として、「モバイルメール(通称:モバメ)の返信制度」の存在がある。

 これはAKB48グループのファンや乃木坂46のファンにはおなじみのサービス。メンバー1名につき月額300円を払えば、メンバーから文章や写真が携帯電話のメールアドレスに直接届くというもので、いわば「ブログがメールに配信されてくる」といったかたちのコンテンツなのだが、メールなのでこれに返信することもできる。

 有料コンテンツのためツイッターやインスタグラムに比べると返信数が少ない。そのため、メンバーもモバメの返信には熱心に目を通していることが多く、モバメで返信した内容について握手会で話すことができるとファンには人気のサービスだ。

 たとえば、インターネット上には、<メールの返信て思ったよりガッツリ読まれてるんだね メールの返信のこと言われて顔から火が出るほど恥ずかしかった ちょっとガチ恋気味な返信送ってたから メンバーはニヤニヤしてたけど>や、<あんまり読まれてること意識しないで書いたガチ恋メールを握手会で言われると、 かなり恥ずかしいけど、なんか特別な関係を築けたみたいな錯覚には陥る なかなかうまい商売だよね>といった感想がある。

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