「普通の男の子」でいたかった大ちゃん
予兆は読み取れなかったし今更なんだけど。彼の場合、日本を代表するスターなのに、どんなに売れっ子になろうと大ちゃんは大ちゃんで。主演ドラマのクランクインでスタッフが「主演の大野智さんです。ご挨拶をお願いします」なんて紹介するんだけど。そんな当たり前の事が「そんな紹介されたら出て行けないよ。端っこ歩いちゃう。挨拶もどんな顔してすればいいの? あれ、恥ずかしくてたまらないんだ。絶対に慣れない」といつも言っていて。それにアツなんかにも「これからどんなに時間が経っても何があっても、俺の事は今まで通り『大ちゃん』って呼んでね。間違っても『大野さん』とか呼ばないでよ」って。
そんな人だから、どこかで「普通の男の子」でいたい部分もあるんだろうなとは思ってたの。実際、普通の感覚を大切にしてたしね。お父さん、お母さん、お姉さんが大好きで「この前、母ちゃんがさ」とか「姉ちゃんがね」と家族ネタも多かったし、「至って庶民的な家」っていつも楽しそうに話してて。飾らない人柄は画面を通しても伝わってきてたでしょ。
それにたまに「いつまでこの仕事を続けるかなんて、それは分からないよ~」なんてシレッと言う時もあって。こちらもいつもの事だし冗談だと思って聞き逃していたんだけど、自由そうに見えて息苦しい時もあったのかもしれないなって。誰より謙虚だし思いやりがあって、正直な人だから、大ちゃんのこの決断、受け入れられるよう頑張ってるんだけどね。思った以上にショックだったみたいで、まだふわふわしちゃってるのよね。みんな口を揃えるんだけど、何か心ここに在らずでボーっとしていて、昨日は久しぶりに派手に転んで流血したアツです。別に嵐のせいじゃないけど(苦笑)。
嵐担当の記者や編集者、テレビ局スタッフ等など、発表から数日経ってもあちこちで大パニックは続いていて、まだまだ混乱の最中ではあるんだけど、ファンの皆さんが言う「大ちゃんの夏休み」なんだからこちらも嵐同様、最後まで笑って「ゆっくり休んでね。行ってらっしゃい」って言ってあげないといけないのにね。