妊婦を武器にする弁護士…『グッドワイフ』“逆マタハラ”の影響に懸念

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TBS『グッドワイフ』公式サイトより

 常盤貴子主演のドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第4話が、今月3日に放送される。弁護士事務所に仮採用中の蓮見杏子(常盤貴子)は、ライバルの朝飛光太郎(北村匠海)と競いながらさまざまな案件を担当。杏子の夫で拘留中の壮一郎(唐沢寿明)は自分に着せられた汚職の容疑を晴らすため、部下や弁護士と水面下で手を組んでいた。

 第3話で杏子は、「推薦があった」として鉄道の脱線事故で運転手が死亡した案件の担当となる。運転手は死亡前から過重労働を訴えており、依頼人である遺族は事故を起こすまで働かせていた鉄道会社に責任があると主張。杏子は多田征大(小泉孝太郎)や朝飛と共に、鉄道会社に賠償金1億円を請求する。しかし鉄道会社の代理弁護人・河合映美(江口のりこ)は、事故の原因は居眠り運転だとして見舞金50万を提示してきた。

対戦相手は“妊婦”を武器にする敏腕弁護士

 妊娠中の映美は体調を理由に、話し合いの場でお菓子をつまんだり一方的に話を遮ったりと無遠慮な態度。強く責められない杏子たちは、やりづらさを感じながら鉄道会社の調査を始める。

 運転手の手帳には正確な勤務時間がメモしてあるが、河合から口止めされている鉄道会社の社員たちは誰も口を割らない。それでも地道な調査から朝飛はSNSを駆使して同じ鉄道会社でオーバーランが3件も起きている証拠をつかみ、杏子は内部告発してきた社員から過重労働の実態を聞き出す。

 杏子たちが集めた情報を突きつけると、映美は突然お腹の痛みを訴え退席。すると同席していた鉄道会社の代表・安西博嗣(高木渉)が、しびれを切らしたように過重労働を認めた。話はこれで一旦落ち着くかに思われたが、後日、杏子は事故現場にいたホームレスから汽笛の音がしたと証言を得る。

 居眠りでは汽笛を鳴らせないと確信した杏子は、事故の原因は車両の故障によるものと推測。杏子は安西が社員にわざと内部告発をさせることで、ブレーキのメンテナンス不足を隠し通そうとしていた魂胆を見抜くのだ。このことは映美も知らない真実だったため、映美はすぐさま弁護を降りて安西を見捨てるのだった。

 さて、この弁護士・映美は自分が妊婦であることをひとつの武器にしており、相手が口出しできない空気を作り上げてその場の主導権を握っている。心理戦としては上手いやり方だが、視聴者からは「ドラマのせいで妊婦のイメージが悪くならないか心配」「誤解を招く演出だったな」「こういう人がいるから他の妊婦も肩身の狭い思いをするんだよね……」といった声も。自分が妊婦だからと人に圧力をかける“逆マタハラ”の表現に、社会への影響を懸念する人も多かったようだ。

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