慰安婦支援ブランド使用禁止令が炎上。嫌韓感情を煽るメディアの責任

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 特に、ここ最近のメディアでの韓国バッシングは完全に底が抜けた感がある。

 1月24日放送『プライムニュースイブニング』(フジテレビ系)が、<韓国人の交渉術、これには3つのポイントがあるというんですね。ひとつ、強い言葉で相手を威圧する。ふたつ、周囲にアピールして理解者を増やす。みっつ、論点をずらして優位にたつ>と、イラスト入りパネルつきで解説。「韓国人」とくくって差別や偏見を言い募る言葉を並べ立てるヘイトスピーチを放送したことは多くの批判を浴びた。しかし、これは現在のメディアにおいては氷山の一角でしかない。

 1月27日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、千原せいじ(千原兄弟)が語った<韓国と頭下げてまで仲良くする必要はない。向こうの立場とか、考える必要もない><韓国にあるものは日本に全部あるし。韓国と付き合わなくても何にも困らへんから。付き合いやめてもええんちゃう?>といった類の感情的な韓国バッシングがもてはやされる一方で、「韓国側の事情も勘案しながら、日韓の溝がこれ以上深まらないように冷静な議論を求めたい」といった真っ当な発言はタブーとなりつつある。もしも、ニュースのコメンテーターがこういった類の発言をすれば、ネトウヨ層によって反日認定され大炎上させられるだろう。

 インターネット上には「韓国とは断交しろ!」との声が溢れているが、テレビにおける言説がどんどんそういった過激な意見に近づいていっている。

 日韓の分断を深め、憎悪に満ちた感情を煽り立てた先になにがあるのか。そこには、私たちの社会にとって明るい未来が待っているのか。よく考える必要があるだろう。

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