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田中みな実「いじめっ子みたいな発想やめて」本質を突く友達論に共感

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 学校という狭い空間と家庭を往復する学生時代、「友達」にまつわる悩みやストレスはつきものだ。一方で「一年生になったら友達100人できるかな」という歌詞の通り、友達が多いほうが良いとされることが、ストレスの悪循環を生む。「友達が多い」は長所と見なされるが、「友達が少ない」はネガティブに捉えられる。

 さて、公益社団法人東京広告協会が昨年12月に発表した、首都圏の大学生1000人を対象に実施した「大学生の【人間関係とキャラクターに関する調査】」の結果は興味深いものだった。

 「グループ/コミュニティでの自身の言動や立ち振る舞い」について、「気を遣う方だと思う(計)」81.1%、「意識している(計)」76.4%。「円滑な人間関係を維持するために必要なこと」は、「細かなことに気配りできる力」61.7%、「相手の話を傾聴する力」60.9%、「空気を読む力」60.6%、「人を観察する力」59.0%、「相手の発言の意図をくみ取れる力」58.0%といった回答が並ぶ。

 「グループ/コミュニティの中でとったことがある行動」としては、「集団に合わせて感情を隠したことがある」56.5%、「話がまとまりかけてきた話し合いで、違うと思っても自分の意見は言わない事が多い」52.2%、「自分の印象を気にして感情を隠したこと」37.5%など、同調圧力の強さが見える。

 これらの結果からは、大学生がグループ/コミュニティに溶け込み、円滑な人間関係を維持していくために、周囲に気を遣い、空気を読み、時に自分の感情を隠している実態が窺える。穿った見方をすれば、グループ/コミュニティ内での自分の居場所を失うまいと神経を尖らせているようで、そのようにして「友達が多い状態」を維持することはポジティブな行動といえるのか疑問だ。

 学生時代は学校で多くの時間を過ごすため、そこで発生するグループ/コミュニティの人間関係に重きを置くのは自然なことで、やむを得ない面もあるだろう。とはいえ、ひとりで行動することで周囲から「友達がいない」「ぼっち」とレッテルを貼られることを回避すべく、やむなく気の合わないグループと一緒に行動する……という選択は気の毒だ。

 田中みな実の「友達が多けりゃいいんですか? 何人いれば友達多いの?」という疑問は、日本の「友達」文化の問題点の本質を突いている。

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