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ベトナム人外国人技能実習生が日本で受けた仕打ち…過労死ライン倍の労働時間、「豚小屋」での生活

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Thinkstock/Photo by Wako Megumi

 昨年、出入国管理法(入管法)改正案が国会で審議された際に国民的議論となった外国人技能実習生の人権問題。

 新たな在留資格では、技能実習生から移行する人が半数を超えると見られており、技能実習生の問題は必ず解決の道筋を立てなくてはならなかったのだが、結局、技能実習生をはじめとした外国人労働者の人権問題は生煮えのまま入管法改正案は強行採決され、今年の4月から施行される。

 2月3日放送『バリバラ』(NHK Eテレ)は、外国人技能実習生に密着し、彼らの置かれているあまりに過酷な環境を明かした。

 番組では、取材を受けた外国人技能実習生のベトナム人女性が、カメラの前で<すごく失望していて悲しいです。よく家畜扱いされて叱られています>と涙しながら話していた。そのような状況を改善させる大きな動きが起こらない日本社会に対し、怒りすら沸き起こる。

ベトナム人外国人技能実習生が語る、日本での地獄の生活

 前述した『バリバラ』では、愛媛県の繊維関係工場で働く4人のベトナム人外国人技能実習生を取材していた。

 そのなかのひとり、ティエンさんはベトナムの洋服をつくる会社で働いていたとき管理職を務めたほど優秀な女性。彼女は婦人服や子ども服について学ぶために外国人技能実習生として来日した。

 来日する前までは希望に満ち溢れていた。彼女は日本に来る前の心境を<日本に来たら仕事も勉強もできて、家族には援助ができ、人生がバラ色になると思っていた>と語っているが、その思いは粉々に打ち砕かれることになる。

 まず、工場で婦人服や子ども服の技術を教わることはなかった。来る日も来る日もタオルばかりつくらされることになる。完全な契約違反だ。そのことは会社も認識しており、外部の人間が来るときはタオルのことは口にせず、婦人服や子ども服をつくっていると言うように指示されていたという。

 それだけではない。労働時間も過酷を極めるものだった。業務は朝の7時30分から始まり、22時過ぎまで。それが月曜日から土曜日まで続く。残業時間は180時間にもおよび、これは過労死ラインの倍だ。だが、残業代は1日につき2時間分しか支払われておらず、140時間分の未払いが発生していた。

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