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ロフトのバレンタイン広告は取り下げ 「女性は嫉妬深い」「女性は足の引っ張り合いをする」「女性の友情は存在しない」というPRではモノは売れない

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ロフト公式ホープページより

 今月4日、生活雑貨店「ロフト」はイラストレーターの竹井千佳氏とコラボしたバレンタインのプロモーション広告を取り下げたと発表した。

 この広告は先月21日から展開され動画も公開されていたが、「表面上は仲良くしていても裏ではいがみ合っている女性たち」という内容に「女性を貶めている」などの批判がなされネット上で炎上していた。

 ロフトは否定的な意見を受け、次のように公式ホームページ上で謝罪し、広告を取り下げた。

<この度のバレンタインプロモーションビジュアルの掲示については、ご不快な思いを持たれたお客様も少なくなく、配慮を欠いた結果になった事につき深く反省し、当該ビジュアルの掲出を停止いたします。お客様並びに関係した多くの皆様に、ご迷惑をお掛けしたことを謹んでお詫び申し上げます>

テンプレ的な“女子とはこういうもの”を表現していた動画

 広告の動画は既に削除されているが、その内容は女性同士の友情の存在を否定するものであった。

 まず、友達と思われる女性同士が以下の会話をしている。

A「うちのカレシ マジカッコよくない?」
B「わかるぅ~超イイ人そうだよね~」
A「…(震えながら沈黙)」

Aは、同意ではなく「イイ人そう」という返事が返ってきたことが、気に入らなかったのだろう。しかし、不満げに沈黙する女性の思いとは裏腹に画面には「ズッ友(ずっと友達)」という文字がデカデカと表示される。

 また、

A「私がバレンタインに告るの、ゼッタイ内緒だからね!」
B「はぁ~い」
A「いやそれアンタ、ゼッタイ言う気でしょ」
B「言いませ~ん。あたし超口カタイもんね~♪」

 これは女性が約束を破ることを示唆していると思われ、「女同士の約束は脆い」「女性は口が軽い」ということを表現しているのだろう。そして、またしても「ズッ友」の文字が登場する。

A「なんかあったらいつでも相談してね!」
B「じゃ、明日ヒマ?」
A「ごめん、ムリ~」

という会話もある。

 最後は、「…てかやっぱ女子だけって落ち着く~」という文字と共に5人の女性が登場するが、後ろから見ると互いに髪の毛を引っ張ったり洋服をつねったりしており、「仲良く見えても裏ではいがみ合っている友達関係」で終わる。

 この広告のメインメッセージは「女の子って楽しい!」だというが、表面上だけ仲良く見せるような人間関係は楽しいと言うよりもストレスだろう。楽しさが伝わらない。

 また当然、すべての女性たちがこのような関係なわけでもない。テンプレ的な“女子とは所詮こういうもの”と主張する広告に対して「この広告を見て商品を買いたいと思う人はいない」「女性のことをバカにしすぎ」「何を宣伝したいのかまったくわからない」といった意見が噴出した。

 また、バレンタインは女性から男性へだけでなく、女性から女性へチョコレートを贈る友チョコも主流となっている。「女同士の友情は存在しない」とアピールすることは、逆効果だった。

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