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かつて“オーディオ御三家”と呼ばれたパイオニア株式会社は今

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パイオニアの現在と未来 

 買収される前のパイオニアも、実際にはすでに自社でホームAV機器を手がけていない。同じオーディオメーカーだったオンキヨーに売却しているからだ。ホームオーディオという市場が縮小するなかで、この部門を切り離した形で「オーディオのパイオニア」には見切りをつけていた。

 さらにこうしたなかで、直接的には銀行借入金の返済資金が不足して、資金面で厳しくなり、前述のようにベアリング・プライベート・エクイティ・アジアから資金援助を受け、いよいよ資本も受け入れて再出発する形になった。

 オーディオ市場が息を吹き返すとは考えにくい。ではこれからのパイオニアは何を目指すのか?

 パイオニアは今後、自動運転に欠かせない地図データを活用して、走行中の自動車にさまざまな情報を提供するソリューションビジネスなどの本格事業化を目指す予定だ。

 つまりはカーナビである。自動運転化など自動車産業が大きく変わろうとしているなか、かつては若者の憧れだったオーディオメーカーのパイオニアは、香港の会社となり、自動車に搭載されるカーナビで生き残りを目指そうとしている。

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