ローソン「悪魔のおにぎり」シリーズを食のプロが本気実食レビュー! 新登場の焼きうどん&トーストは“悪魔”か否か?

【この記事のキーワード】

 最後に……「悪魔」というキーワードを大胆にも商品名に掲げたローソンの意図について、重盛氏はこう分析した。

「このシリーズは“悪魔”というネーミングと、イメージキャラクターの『あくまでタヌキくん』を起用したユニークなパッケージの妙により、SNSを賑わせましたね。

 しかし水木しげる先生の漫画『悪魔くん』、永井豪先生の漫画『デビルマン』、映画『エクソシスト』で話題となった“悪魔祓い”……などなど、世代によって“悪魔”のイメージは大きく異なります。

 ローソンの言う“悪魔”とは、ズバリ“うまい”の代名詞なのだと推測できます。これは、スペイン語で“悪魔の蔵”を表すチリ産ワイン『カッシェロ・デル・ディアブロ』の伝説からきたものでしょう。このワインはあまりにも美味しすぎたため、貯蔵庫に入って盗み飲みする人が多く、ワイナリー設立者は『その蔵には悪魔が住んでいる』という噂を流して守ろうとしたという逸話があるのです。

 日本では、キリンの公式サイトでも『カッシェロ・デル・ディアブロ』が紹介されており、『身近な食材で簡単に作ることができるもの』『食べた者に快楽と同時に背徳感を与えるもの』『魂の中に悪魔が目覚めワインが美味しくなるもの』という3つのコンセプトに基づいた“悪魔メシ”のレシピを公開しています。『悪魔シリーズ』のパッケージに記載されている“悪魔的なうまさ”というキャッチコピーも、このワインの流れを汲んでいるのでしょう。

 ローソンは『MACHI café(マチカフェ)』という先駆的な取り組みをしつつも、コーヒーをセルフではなく店員が丁寧に手渡しするという“ストーリー性”を優先したために、コンビニ業界のカフェ戦争で敗北を喫してしまいました。高価格・高品質の『セブンプレミアム』シリーズを誇るセブンイレブンや、コンビニスイーツを確立したファミリーマートに対抗し、『ローソンといえば○○』という商品を模索した結果、今回の『悪魔シリーズ』が誕生したというのが私の見解です。今後しばらくは、ローソンに通う消費者が増えるかもしれませんね」(重盛氏)

 味付け、ネーミング、パッケージが三位一体となった「悪魔シリーズ」。日本中を虜にしてしまうほどの、さらなる商品展開に期待してもよさそうだ。

(文=森井隆二郎/A4studio)

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