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『モーニングショー』中国人観光客を蔑視するVTRにコメンテーターが異議「排他感情を煽るべきではない」

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『モーニングショー』(テレビ朝日系)番組ホームページより

 2月5日に春節(旧正月)を迎え、日本にも中国や韓国から多くの観光客が休暇を楽しみにやって来ている。

 訪日外国人の数は右肩上がりを続けており、2018年は3119万人と、ついに3000万人の大台を超えた(2017年は2869万人)。そのなかでも中国からやって来る観光客はとても多く、838万人と国別内訳では1番となっている(2番は韓国の753万人)。中国からの観光客は、日本の観光産業を支えるひとつの柱となっている。

 それにも関わらず、ワイドショーで日々繰り返し流され続けているのが、「中国人はマナーが悪い」と嘲笑する企画だ。

中国人観光客を嘲笑するVTRに玉川徹と青木理が異議

 2月5日放送の『モーニングショー』(テレビ朝日系)でも「4億人が大移動 春節祝う“爆竹トラブル”火災相次ぐ」と題する特集を放送していたのだが、その蔑視的な内容について、番組レギュラー出演者であるテレビ朝日報道局コメンテーター室解説委員の玉川徹氏とジャーナリストの青木理氏が異議を申し立てた。

 この日の『モーニングショー』ではまず、タイトル通り、北京市内での爆竹の使用についての一悶着を取り上げた。

 春節になると爆竹や花火を使って盛大にお祝いするのが中国の習慣だが、ここ最近は大気汚染や火事の危険性などから、都市部を中心に対策がとられるようになっている。

 これまでも、使用禁止区域が拡大されたり、爆竹や花火の購入制限が強化されるなどしてきたが、北京では今年から購入者の実名登録制もスタートした。旧正月の光景も様変わりしようとしている。

 番組VTRは北京での取材映像も交えつつ、爆竹をめぐる背景を説明していたのだが、いつの間にか爆竹とはまったく関係ない話題が挿入され、旧正月休みに観光地などで起きるトラブルの数々も紹介された。

 たとえば、切符売り場の行列に割り込んで逮捕された男、高速鉄道などの指定席を勝手に占拠する「覇座」と呼ばれる人たちの狼藉、空港で女性2人が席をめぐって殴り合いをしている光景などが、監視カメラの映像や視聴者がインターネット上にアップした投稿の映像を用いながら説明された。

 こういった内容のVTRが流された後、司会の羽鳥慎一アナウンサーから話を振られた玉川徹氏は、おもむろに<これ、花火の話で始まったわけでしょ。で、覇座の話とか間に入れるじゃないですか。全然関係ないんですよ。なんでこれ入れちゃうんだろうって、ディレクターの心理ってなんだろうって、そこを僕考えてたんですけど>と話を切り出した後、このようにコメントした。

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