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ビッグマミィ美奈子『ザ・ノンフィクション』が切り取った現夫の苦悩

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 昨年6月には、部屋が散らかっていることがきっかけで美奈子さんと言い争いになった義人さんが「離婚」を言い出し、家出。綺麗好きの義人さんは、自分が父親になったからには、子どもたちを清潔な環境で育てたいと考え、こまめに掃除している。だが子どもたちが部屋を片付けないのはしつけが悪いからだと美奈子さんを批判したという。

 長男や長女の件でも、美奈子さんが自分の意見をあまり聞こうとしないことに、義人さんは不満を抱いているようだった。一方、美奈子さんは、「妊婦で1歳児がいて、それでも離婚って言い出せちゃうんだ……『わかりました』って言ったの。なんか疲れちゃった」とやり切れない様子だった。

美奈子は自身の反省を「苦労ばかり」と振り返る

 美奈子さんの自叙伝『ハダカの美奈子』には、その半生が綴られている。子ども時代は父親に暴力をふるわれ、孤独からヤンキーになり、高校中退後の15歳で妊娠、16歳で第一子出産。第二子妊娠後に入籍したが、夫のDVやギャンブルに苦しみつつも次々と子どもを出産し、離婚している。一度はヨリを戻したが、再びDVに苦しみ、彼女はついに子ども連れてシェルターに避難した。ビッグダディと出会うよりも昔のことだ。

 ビッグダディと出会って再婚するも、夫婦のコミュニケーションは円滑にはいかず、あっという間に別居生活となり、わずか2年で離婚。義人さんとの結婚は、美奈子さんにとって4度目(三人目)の結婚だ。美奈子さんは自らを「恋愛依存」と称している。

 『ハダカの美奈子』において彼女は、自己弁護に終始し、自らの半生を「苦労ばかり」「波風ばっかの人生」と綴ったが、「あたしはそういう運命なんだろうなって思ってる」と諦めを見せていた。確かに苦労は多かっただろうが、いずれも「相手だけが悪い」というわけではない。

 たとえばシンナーや喧嘩、万引き、高校中退などの出来事を「友達のせい」にし、実家を出たくて「中学時代からしつこく求愛してきた、近所で評判のすんごいヤンキー」と、「結婚すれば実家を出られる。結婚するには、子どもを作ってしまえばいい」と考えて結婚。こうした内容が『ハダカの美奈子』には赤裸々に書かれているわけだが、どうにか精神的に自律して生きてほしいと思わずにいられない。

 どのような経緯を辿ったにしろ、現在は義人さんと出会い、再婚し、子宝にもまた恵まれた。おそらくだが、義人さんは、ギャンブル狂いで家に金を入れず暴力をふるい(性暴力も)傍若無人だったという最初の夫とも、頑固一徹で変わり者なモテ男のビッグダディとも、タイプが違う。少なくとも番組では、よくもわるくも“普通”の感性の義人さんが、美奈子さんとの家庭を“普通”の家にしたいと望み、良い夫、良い父であるために自分はどうすればいいのか迷い、悩んでいるように見えた。

 10日には「新・漂流家族 後編」として、一家のその後が放送される。

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