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更年期治療を始めて2年、「製薬会社との癒着」と中傷されてもHRTを広めたい理由

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向き合います。更年期世代の生と性

 2017年4月より本格的にHRT(ホルモン補充療法)をスタートしてから、2年が経った。なぜ私がHRT治療を選択することになったかについては、Wezzy連載「向き合います 更年期世代の生と性」の第一回目二回目でその経緯を書いているので、ぜひそちらをご覧ください。

 第二回目を改めて読み返してみると、こんなことを書いていた。

「HRTを行うにあたって、なにか必要なものはあるのか。その詳細はまた機会があれば別原稿で書くことにしたい。なんせロングストーリーになりそうなので(基礎体温を測らねばならない、などやることはいろいろある)」

 あぁ、なんということだろう! こう書いてから、いつの間にかもう1年が経過しているではないか!

 これまで「ひとりでも多くの更年期世代の女性の生の声をお届けしたい」との思いで当該女性にインタビューを続けてきた。そちらに夢中になるあまり、「詳細を書く」とお約束していたにも関わらず、HRTについての詳しい話に未だ着手できていなかったのである。言いっぱなしですみませんでした。

 連載第一回目、二回目でHRTについて一通りは書いているのだが、足らない部分もある。そこで今回はHRTとはなんぞや? をもう少し詳しく書いてみようと思う。

 この連載では頻繁に登場するHRTという言葉。この単語が出てくるたびに毎回「HRTとは?」の注釈をつけているので、それがどんなものなのか、おおよそのところは読者の方はおそらく理解してくださっているのではないだろうか。

 ちなみに毎回つけている注釈とは下記のようなものである。

HRT(ホルモン補充療法)とは

更年期世代になり減少したエストロゲンを、飲み薬やパッチやジェルなどの薬を用いて補う治療であり、治療によって40代半ばのエストロゲン量になるように設定される。なお、HRTを始めるためには医師による診断と処方が必要である」というもの。

 今日はさらに詳しくHRTについて解説してみたいと思う。

HRTは、女性ホルモンと黄体ホルモンの2種類を併用するのが基本

 HRTで体内に補充するのは女性ホルモンであるエストロゲンだけではない。月のうち12日間くらいはプロゲステロン(黄体ホルモン)を飲み薬か貼り薬で体内に補充する必要がある(プロゲステロン補充中も、エストロゲンは変わらず補充する)。では、なぜエストロゲンだけでなくプロゲステロンも補充するのか? エストロゲンを補充すると、それに反応して子宮内にある内膜が分厚くなる。エストロゲンだけをとり続けると、子宮体がんが発生するリスクが高まってしまうのだ。

 従ってHRTを行う場合、子宮がある女性は必ずプロゲステロンを併用しなければならない。プロゲステロンを補充することで、月に1度、厚くなった子宮内膜を一掃する消退出血を起こす。生理のような出血が月に1度ある、と言えばわかりやすいだろうか。この消退出血期間はホルモン補充は基本的にお休みだ(約1週間)。人によってはこのお休み期間を辛く感じる人もいるようで「ホルモンを補充できない1週間は、エクオールなどのサプリメントや漢方薬を服用して乗り切る」と話す女性も多い。

 なお、子宮がない女性の場合はプロゲステロン補充の必要がないため、エストロゲン単独投与法が用いられる。さらに細かく言えば、子宮があっても、閉経から年数が経っている女性の場合はエストロゲンと黄体ホルモンを休むことなく毎日使用することが可能である(子宮が萎縮しているので、内膜が厚くなることがないため)。この場合、生理のような消退出血はおこらない。

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