
King&Prince『シンデレラガール』(初回限定盤A)
嵐の活動休止で揺れるジャニーズ事務所。SMAP解散に始まり、ここ数年で所属タレントの離脱が相次ぎ、“ジャニーズ帝国”の弱体化は避けがたいものとなっている。体制を立て直すため、事務所も所属タレントの扱いを見直そうとする動きがあるらしい。まずは、次世代の看板グループとして育成を急いでいるking&prince(以下、キンプリ)が“リフレッシュ休暇”を取得すると、6日付の「日刊ゲンダイDIGITAL」が伝えている。
それによれば、今年8月の『24時間』テレビ(日本テレビ系)のメインパーソナリティにキンプリが内定。昨年デビューしたばかりのキンプリがこの大役に抜擢されたとすれば異例のことだが、現在、ジャニーズ事務所が是が非でもトップアイドルに押し上げたいグループが、このキンプリであることは確かだろう。
ジャニーズ事務所は一刻も早くキンプリを次世代のスーパーアイドルとして育てるべく、メンバーに特別研修を行っているという。その内容は女性や飲酒問題などのスキャンダル対策で、キンプリメンバーは徹底的な教育を施されているというのだ。ならばNEWSをはじめ先輩方にも厳しく指導してほしいと願うばかりだが、キンプリだけは何が何でも不祥事を起こさせるわけにはいかないということなのかもしれない。
キンプリはジャニー喜多川氏の肝入りグループ。子会社の『ジャニーズアイランド』代表取締役社長に就任した滝沢秀明も、キンプリの育成に注力しているという。
とはいえ、馬車馬のごとく働かされることになれば、キンプリメンバーたちもさぞストレスも溜まることだろう。そこでジャニーズ事務所は“リフレッシュ休暇”なる制度を導入し、キンプリのメンバーたちにまとまった休息を取らせる予定だという。テレビ局など各所にスケジュールを事前通達し、生放送などの仕事は控えるものの、目立った空白期間が生じないよう前倒しで番組収録をすることになるという。この“リフレッシュ休暇”のためにスケジュール専門のマネージャーまで新たに雇い入れるというのだから、ジャニーズ事務所はかなりの本気だ。
事務所総力をあげて全力で売り出しつつ、メンバーには適度なガス抜きを促す……この好待遇からは、ジャニーズ事務所がいかに本気でキンプリを次世代の看板グループにのし上げたいかが伝わってくるようだ。とはいえ、これが「異例の好待遇」であるというのも、どこかおかしな話ではないか。嵐が20年立ち止まることなく走り続けてきた例を見てもわかるように、タレントというのは売れれば売れるほど忙しい。どう考えても働きすぎと言えるスケジュールを何年もこなすことになる。そのような働き方(働かせ方)は異常であり、改めなければならないと、ジャニーズ事務所もいよいよ気が付いたのかもしれない。
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