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死亡事件の近畿大サークル「ウォッカジョッキ一気」 私たちは「泥酔」を甘く見てはいけない

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 昨年は芸能人の飲酒に絡む事件が多かった。元TOKIO山口達也は未成年女性への強制わいせつ、元モーニング娘。の吉澤ひとみは飲酒運転で轢き逃げ、またNEWSの小山慶一郎らの飲み会音源が流出し「コール」による危険な飲ませ方が問題視されもした。もちろん酒それ自体に罪はなく、飲む人間の行動に問題があることは明らかだ。

 昨年12月には、近畿大学の学生がテニスサークルの飲み会で酒を一気飲みした後に死亡した事件で、両親は昨年12月、介抱役の2年生5人と相談を受けた3年生1人を、適切な介抱をしなかったとして保護責任者遺棄致死の疑いで刑事告訴した。

 亡くなった学生は、2017年12月11日夜、東大阪市内の居酒屋で飲み会に参加。ビールを飲んだ後、他の学生にあおられてショットグラス20杯分のウォッカを一気飲みしたという。その場で酔いつぶれた学生は呼びかけに応答せず、異常ないびきをかいていたが、同席した学生らは救急車を呼ばなかったという。学生の死因は、急性アルコール中毒の影響で吐しゃ物が喉に詰まったためと見られている。

 近畿大学は今月7日、学生らの聞き取り調査の結果を公表。それによると、2017年12月11日の飲み会に参加したのはサークル仲間11人。サークルでは、ウォッカのジョッキでの一気飲みなど激しい飲酒が常態化しており、「はけさし」と呼ばれる介抱役を事前に決める習慣になっていたという。なお、飲酒の強要は確認できなかったとしている。このサークルでは、2016年春の合宿でも飲み会で他の学生が急性アルコール中毒で救急搬送されていたことも判明。近畿大は、検証委員会を設置する意向だ。

 急性アルコール中毒のみならず、泥酔状態を軽んじてはならない。記憶をなくすほど飲んだが、無事に帰宅し、翌日は二日酔いが多少つらい程度で済んだ、という経験は多くの人が持っているだろう。しかし「今日大丈夫だったから、明日も大丈夫」などということはなく、また「自分は大丈夫だったから、あの人も大丈夫」ということもない。

 飲酒により酩酊することで、転落や交通事故、嘔吐による窒息などのリスクは高まる。朦朧とした意識で犯罪行為をしないとも限らない。泥酔しても無事だった経験は、「たまたま」運が良かっただけだと考えられる。大学生の飲み会に限らず、多量の飲酒を甘く見てはいけない。

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