ジャニーズ権力の弱体化と見るか、テレビの健全化と見るか。元ジャニーズでも地上波で活躍できる日は近い?

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 SMAP解散から3年が経とうとする現在も、この不自然な状態は続いているらしい。「週刊文春」(文藝春秋)2019年1月31日号によれば、中居正広があるテレビプロデューサーに<新しい地図の三人に、地上波の番組を持たせてほしい>と頼み込み、NHKで実現に向けて動き出したという。しかし、2020年の東京オリンピックをテーマにした特番にジャニーズの看板グループ・嵐を起用したいNHK上層部は、ジャニーズ事務所の機嫌を損ねないよう、新しい地図の番組企画を握りつぶしたとされる。

 前述した元KAT-TUNの赤西仁、田口淳之介はそれぞれ2014年、2016年に退所し、現在も音楽活動を続けている。音楽番組でお目にかかる機会があっても良さそうなものだが、地上波のテレビをはじめとするメディアにはめっきりご無沙汰だ。赤西と田口も、“元ジャニーズ”という経歴が、芸能活動の足かせになっているようである。

 このような歪な“慣習”を鑑みれば、元Love-tuneの阿部顕嵐と真田佑馬のテレビ出演は異例といえる。TOKYO MXは、退所後の稲垣吾郎が登場したこともあり、キー局と比べれば自由にキャスティングできるという事情もあるだろうが、阿部や真田を引き取り育成していこうという芸能事務所があること自体、ジャニーズが牛耳る業界の体制や構造に、少しずつ変化が訪れているとも捉えられる。

 SMAP解散を皮切りに、元TOKIO山口達也やNEWS小山慶一郎・加藤シゲアキらのスキャンダル続きでジャニーズ事務所が弱体化していると見る向きもあるが、だとすればこれは、特定の芸能事務所のご機嫌取りに走るという異常なテレビ局のあり方が、健全性を取り戻そうとしていると見ることもできる。

 いずれにせよ、元ジャニーズタレントをはじめ、大手事務所を円満でない形で離れたタレントであっても、そのキャスティングにおいて不平等な扱いを受けることのないよう、“テレビ村”の独自ルールが改められることを願う。

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